横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター(以下、YCU-CDC)の武部貴則センター長(横浜市立大学特別教授、東京医科歯科大学統合研究機構 教授、米シンシナティ小児病院 准教授)が、このたび『治療では遅すぎる。ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義』を上梓、全国の書店にて8月13 日(木)より発売されます。
YCU-CDCは、同センター長が提唱してきた「広告医学」という独自概念を発展させ、ヘルスケア分野の課題解決を目指す拠点として2019年より活動を開始し、現在は「ヒューマニティー(ひとびと)を観る」ことをミッションとした新しい医療へのアップデートを目指す「Street Medical® *1ストリート・メディカル」という考え方の普及に力を入れています。本書は、ヒポクラテスの時代より受け継がれる医療の歴史的考察とともに、この100年で生じた病や生活様式、テクノロジーなどの劇的な変化に対応して、新しい医療が目指すべきビジョン・ミッションなどをまとめたものです。またそれらの兆しとして、2011 年から同センター長が現在に至るまでに手掛けたプロジェクトや、国内外の様々な分野での研究事例などとともにStreet Medical ®を具体的に説明し、さらに、同センターが手掛けるStreet Medical SchoolやHealth Mock Labなど、最先端の研究開発の取り組みを紹介しています。
今回の出版により「Street Medical®ストリート・メディカル」の実践活動の輪が、様々なフィールドに波及していくことで、新しい医療が定義されていくことを期待しています。
【書籍概要】
タイトル:『治療では遅すぎる。ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義』
著者:武部 貴則 横浜市立大学特別教授
先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター長
東京医科歯科大学統合研究機構 教授
米シンシナティ小児病院オルガノイドセンター 副センター長
発売:2020年8月13 日(木)
定価:本体1,980円(税込)
頁数:244頁
体裁:46判・縦組み・ソフトカバー装
発行:日経BP・日本経済新聞出版本部
*1 Street Medical®
横浜市立大学の登録商標。この商標は、医学(Medical)の学術体系に限らず、「実生活の環境(Street)」での知識・技術・アイデア・ノウハウを、積極的に医療の再定義に活用しようというスタンスを表現した言葉。
横浜市立大学先端医科学研究センターコミュニケーション・デザイン・センター
ヘルスケア分野のコミュニケーション課題解決を目指す、世界初の医科学研究機関におけるクリエイティブ研究拠点です。医科学研究の拠点においてクリエイティブ研究のための持続可能な開発体制を構築し、コミュニケーションの力を使って、ひとびとの健康や幸福に寄与すること、ひいては、超高齢社会に対応した新たな社会のあり方を提案することを目指しています。
http://y-cdc.org/
参考
〇書籍の構成
第1章
なぜ医療にクリエイティブなのか?
―求められる新しい医療体系への拡張
第2章
「人を観る医療」の挑戦
―ストリート・メディカルを考える
第3章
具体的な取り組み
―ストリート・メディカルXXXの可能性=未来医療の兆し
第4章
社会に新しい医療をインストールする
第5章
対談 社会に健康をインストールする
―小さな一歩を、大きな一歩に変える