このたび関西大学外国語学部の井上典子ゼミでは、堺市の観光産業の活性化を目的に、伝統産業体験に特化した英語観光ガイドツール『堺市アクティビティガイド』を制作しました。パンフレットには、「和菓子」「刃物」「注染」「浴衣」「お箸」といった堺市が誇る伝統産業の情報を掲載。さらに、伝統産業の魅力を紹介する堺市PR動画や、実際の伝統産業施設で活用できる体験手順書を作成するなど、外国人観光客向けの充実のおもてなしガイドツールとなっています。
【本件のポイント】
・外国語学部・井上ゼミが、堺市の新たな外国人観光客向けガイドツール(英語)を作成
・堺市が誇る伝統産業「和菓子」「刃物」「注染」などに特化した観光パンフレット
・新たな観光支援モデルとして、伝統産業体験の現場で活用できる「体験手順書」も作成
■ コロナ禍でもできることを。''外国人が必要とする観光ガイド''を追い求める井上ゼミの新たな取組み
「外国人が本当に求める観光ガイドって何?」。これは井上ゼミが2018年秋から取り組んでいるゼミ活動の一つのテーマ。コロナ禍で観光客が来ない状況でも、なんとか堺の魅力をアピールしたいという学生の想いから活動を継続。そして学生たちは、国内外の観光ガイドをリサーチするなかで、「多言語観光ガイドはいくつも存在する一方で、その案内どおりに辿り着いた現場に多言語対応ができるスタッフがいない」という課題に気付いた。
学生たちはそうした現場の悩みに着目。英語を得意とする人材を配置しなくとも、現場スタッフの言語支援ができれば課題は解消されるのではないか。その発想をすぐに具現化し、今回のガイドツールを制作した。根底にあるのは、「堺市を、大阪を好きになってもらうために、その魅力をとことん堪能してもらいたい」という想いだ。
■ 観光体験施設の現場スタッフからのヘルプに対応する、言語支援ツールとしての''体験手順書''
昨年度は堺市の名所を一日で巡ることを想定した周遊ガイドを制作。今年度のガイドは、世界トップレベルと称される刃物づくりの技術をはじめとする堺市の伝統産業にスポットを当て、その魅力を詰め込んだ内容に仕上げた。昨年度に作成した動画(チンチン電車の乗り方、レンタサイクルの使用方法など)も補足情報として埋め込み、ユーザビリティを意識した構成となっている。また堺市のPR動画は、フランス人刃物職人へのインタビューを効果的に取り入れ、外国人の視点を交えながら伝統産業の魅力を発信している点を特長としている。
そして今回の目玉となる「体験手順書」は、「和菓子づくり」と「刃物づくり」の現場で活用できる言語支援ツールとして、各施設にパネルやラミネート状での設置を予定。英語が苦手な現場スタッフでも、手順書をもとに外国人観光客への案内・体験指導ができる便利アイテムである。まずは、作成にあたって協力いただいた施設に設置し、今後これを新たな観光支援モデルとして、他施設にも広げていく狙いだ。
<外国人向け観光ガイドツールの概要>
【種 別】
(1)堺市の伝統産業体験に特化した観光パンフレット <英語>
(2)和菓子&刃物づくり体験の手順書 ~言語支援ツール~ <英語>
(3)堺市PR動画 ~日本で活躍するフランス人刃物職人へのインタビューを通じて~ <英語>
【活用方法】
堺市内での観光案内所や伝統産業体験施設に設置し、外国人の観光支援ツールとして活用
【パンフレット(PDF)・PR動画URL】
・堺市アクティビティガイド(英語)
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2020/sakai_tradition_en.pdf
・体験手順書~和菓子づくり~(日英併記)
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2020/sakai_wagashi.pdf
・体験手順書~刃付け~(英語)
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2020/sakai_blade_en.pdf
・堺市PR動画(関西大学公式YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=oWuo6Gtoejg&feature=youtu.be
▼本件の詳細▼
・関西大学プレスリリース
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2020/No56.pdf
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