「海外の旅」は、「中国の技」がテーマ。長い歴史の中で誕生した様々な伝統技に加え、今週も現地通訳の孫さんとリモートで結び、今上海で話題の新しい技を紹介。今回は流行に敏感な若者が集まる「田子坊（たこぼう）」からリポートしてもらう。ハイセンスなショップやグルメスポットが集まる田子坊で、特に若い女性に大人気なのが、昨年６月にオープンしたばかりの中国スイーツのお店。


スペインの製菓学校で修行したパティシエが、中国の伝統的なお菓子や食材を使って生み出すスイーツは、味はもちろん、盛り付けの芸術的センスでも話題になっている。そこで、孫さんがスイーツの数々を試食しながら、パティシエの技を紹介していく。




　「ゲストの旅」では、高島礼子が石川県・能登半島を大人の夏休み気分でのんびり旅する。日本海に突き出た形の能登半島には、昔懐かしい日本の原風景と伝統が残っている。訪れたのは、輪島。海沿いの山の急斜面に1000枚もの棚田が階段状に広がる千枚田の美しさに息を飲む高島。小さく可愛い田んぼが段々に重なる光景は、まさに日本の原風景。すぐ近くの道の駅に立ち寄ると、そこでは棚田米で作ったおにぎりが。美味しくパクリといただく。この棚田が夕日に照らされる光景を見るため、この日は千枚田に一番近い老舗旅館で宿泊した高島。夕刻、海に夕日が沈んでいくわずかな時間、千枚田がオレンジ色に染まる様子を見て感動する。
　翌日は、輪島塗の工房を訪ねることに。輪島塗は、下地塗りに研磨、上塗りなど分業制でそれぞれの職人さんたちが作業していく。そんな工程を見せてもらったあと、高島は漆器に絵柄を掘り、そこへ金箔や金粉を埋める“沈金”という作業を体験させてもらう。
　高島が楽しみにしていたのが、千里浜なぎさドライブウェイを車で走ること。ここは、日本で唯一、車やバイクで走ることができる海岸線の砂浜。およそ６kmの観光道路を爽快に走る！