大阪に残る古い長屋をリノベーションし、魅力あふれる人気物件に蘇らせているのが、建築家の吉永規夫さん。激減する大阪の長屋の再生をライフワークにしています。
　大阪で活動する吉永さんは、斬新なアイデアによる店舗や住宅の設計で数々の賞を受賞。現在は２０件以上ものプロジェクトを抱える人気の建築家です。そんな吉永さんがライフワークとして取り組むのが、長屋の再生。これまで大阪市内にある２５軒の長屋をリノベーションしています。


　大阪市平野区にある吉永さんの建築事務所も築８３年の２軒長屋を自ら大工仕事でリノベーション。実は、入居当初は長屋に全く興味がなかったとか。ところが、寒さや音の問題を解消するため、自らリノベーションに取り組んだことをきっかけに、古い長屋でも手を加えれば魅力ある空間に生まれ変わることに気づいたのです。そこで、取り壊されて激減する大阪の長屋問題を解決するプロジェクト「ヨシナガヤ」を２０１４年にスタート。工務店の社長でもある奥さんを強力なパートナーに、古い長屋の再生に取り組んでいます。


　古くて暗いイメージのある長屋を明るく開放的、快適な空間に変える「ヨシナガヤ」のリノベーション。魅力的な空間になった住居や店舗を紹介します。さらに、賃貸の空き家問題を解決したケースも。五軒長屋のすべてが空き家になっていた物件を、人気の賃貸物件に生まれ変わらせた驚きの作戦とは？



　休日は自ら大工作業も行う吉永さん。現在、リノベーションに取り組んでいる阿倍野区の現場に密着します。取り壊されかけた長屋はどんなふうに息を吹き返すのでしょうか？

4月9日(土)午前11時～11時30分
ナレーション：佐々木蔵之介