大阪樟蔭女子大学(大阪府東大阪市)健康栄養学部・健康栄養学科の井尻吉信教授ゼミの学生が、高齢者のコロナフレイルを予防する取り組みとして、冊子『TEKU TEKU~You go!!!友合~』を制作しました。本冊子では、日常生活の中でできるフレイル予防の情報を掲載し、高齢者のフレイル問題に取り組みます。
【本件のポイント】
●学びを活かしながら地域の高齢者の課題に取り組み健康を支援
●冊子を通じて引きこもりがちな高齢者に社会とのつながりを促す
●活動を通してコロナ禍の影響で危惧されるコロナフレイルを予防
【本件の内容】
■引きこもりがちな高齢者を救出したい想いから制作
同学科は、"健康"をキーワードに、医療を中心とした現場で栄養教育や指導ができる管理栄養士の育成と正しい健康情報を教育指導できる人材を育成し、地域社会の健康の保持・増進に寄与します。井尻ゼミでは、特に地域の高齢者の健康支援に力を入れています。「Re:Shoin きずなとれいる」は、井尻ゼミの学生が "コロナフレイル"に着目し、コロナ禍で減少してしまった通いの場の復活、他者との交流機会の増加を通して、地域高齢者の健康維持・増進に貢献することを目的に「イキ×ラボ・チャレンジプロジェクト※」として活動しています。
コロナ禍の自粛期間中は、不要不急の外出を控えるよう要請が出ていましたが、自粛期間解除後もそのまま引きこもってしまう高齢者が多いことを知った学生。高齢者が引きこもらないよう手助けができないかと考え、社会とのつながりを促し、さらには運動にも考慮した冊子『TEKU TEKU~You go!!!友合~』を制作しました。本冊子では引きこもりがちになった高齢者が気軽に外出できるように周辺の散歩スポットを紹介。今回は延命寺(東大阪市菱屋西)の御朱印巡り、VIE DE FRANCE小阪店(東大阪市小阪本町)の紹介とクーポンを掲載して、高齢者に散歩を促します。また家で簡単にできるフレイル予防運動を紹介。さらに読者から"おふくろの味レシピ"を募集して読者にも冊子制作に参加してもらい、高齢者が社会とつながる機会を創出します。本冊子は、永和校区福祉委員会が敬老の日に配布する記念品と一緒に1200部が地域の高齢者に送付されました。学生も地域の方々に加わり、同封作業を行いました。コロナ自粛に負けず、上手に外出できるように多くの工夫を凝らした一冊です。
■学生のコメント︓道本 萌さん(健康栄養学科 4 年生)
私たちが作成した『TEKU TEKU~You go!!!友合~』は、"てくてく"からもわかるように、家で動いて、外に出て歩くことによって、フレイルを予防するということを由来としています。コロナ禍で外出が少なくなってしまった高齢者の方々に、自宅で楽しめるような企画を掲載した冊子を提供するだけではなく、この冊子をきっかけに一歩外に出てもらい、社会との交流の機会を増やしてほしいという私たちの思いを詰め込みました。その中でも、ヴィ・ド・フランスさまや延命寺さまにご協力いただき、てくてくマップや御朱印集めといった企画を立てることができました。このように多くの方々のご協力のもと出来上がった本冊子が、地域在宅高齢者の皆様の手元に届き、コロナに負けない強いつながりがたくさんの場所で芽生えることができれば良いなと思っています。
※「イキ×ラボ・チャレンジプロジェクト」
「イキ×ラボ・チャレンジプロジェクト」とは、地域社会の中で活躍できる人材の育成を目的に、学生が大学での学びや自分たちの力を活かし、主体的に地域の課題解決に取り組む活動です。学生たちは学びを社会的課題につなげていく過程において「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」、「創造性」など、いわゆる社会人基礎力を身につけます。また、この活動は2021年度よりSDGsとリンクし展開しています。
『TEKU TEKU~You go!!!友合~』
■内容:散歩コース紹介、家で簡単にできるフレイル予防運動、おふくろの味レシピの募集など
■配布先:永和校区福祉委員会が掌握している高齢者宅、高井田老人センター、ヴィ・ド・フランス小阪店
※次号の発行は、2023年1~2月頃を予定しています。
▼本件の詳細
・樟蔭学園プレスリリース
https://www.osaka-shoin.ac.jp/files/9216/6441/9489/2022.No.23__.pdf
▼本件に関する問い合わせ先
学園広報課
梶田・井上・江田
住所:大阪府東大阪市菱屋西4-2-26
TEL:06-6723-8152(平日9時~17時)
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/