京都水族館(所在地:京都市下京区、館長:松本 克彦)は、2022年9月30日(金)に、ハンドウイルカの「キア」に赤ちゃんが誕生しましたのでお知らせします。
「キア」は、2021年11月初旬に体調管理のため定期的に行っている血液検査で妊娠の可能性が示され、その後の超音波検査で胎仔を確認、自然妊娠していることが判明しました。以後、出産に向けて体調管理を行ってまいりましたところ、9月29日(木)に出産の兆候がみられ、9月30日(金)午後7時12分、無事出産を確認しました。
イルカの赤ちゃんは、誕生直後から落ち着いて泳ぎ、時おり呼吸のため水面に顔を出すようすが見られています。また、出産から授乳が継続的に確認され、現在は母親にぴったりと寄り添いながらプール内を動き回っています。
当面の間、イルカスタジアムを封鎖して子育てに専念できる環境を整えてまいりますので、一般公開につきましては、赤ちゃんが順調に成長していることが確認できた段階で、改めてご案内いたします。
イルカをはじめとした鯨類の繁殖は、流死産や、授乳不良などにより順調な育成に至らない場合が多く難しいとされている
※ことから、当館は専門家や他園館の協力も仰ぎながら、イルカの赤ちゃんの初めての飼育に取り組んでまいります。
※2015年から2019年に飼育環境下で誕生したハンドウイルカの出産後一年の生存率は59%(公益社団法人 日本動物園水族館協会 調べ)
【妊娠から出産までの経緯】
2021年11月初旬 血液検査とエコー検査により母イルカ「キア」の妊娠が判明
2022年6月20日 出産にむけた体調管理のため「キア」のパフォーマンス出演を休止
2022年9月29日 出産の兆候による体温低下がみられたため24時間体制の観察を開始
出産に備えイルカスタジアムを封鎖
2022年9月30日 午後5時15分 破水を確認
2022年9月30日 午後6時02分 胎仔の尾びれが出てきていることを確認
2022年9月30日 午後7時12分 出産
【仔獣について】
性別:不明(10月6日現在)
母獣:キア 推定13歳
※2011年12月22日 京都水族館に搬入
父獣:不明(DNA検査により判明予定)
誕生日:2022年9月30日