山九、三井物産、 デンソーと 3 社で共同 実験 CO2 排出量 約 80% 削減
山九株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 公大)は、2023年1月9日から三井物産株式会社(以下:三井物産)、株式会社デンソー(以下:デンソー)と3社共同による100%バイオディーゼル燃料を使用した実証実験を開始いたしました。
実験は三重県内で行うデンソーの貨物輸送を、B100と呼ばれる純度100%のバイオディーゼル燃料を使用してトラック輸送するもので、安全性・実用性・経済性など複数の観点から検証を行います。B100は使用済みの食物油などから精製されたものを利用し、主原料である植物が成長過程でCO2を吸収することから、精製過程で発生するCO2を考慮しても軽油に比べてCO2排出量を約80%削減できるものと考えています。
環境負荷の低いバイオディーゼル燃料は以前より注目されていましたが、軽油との燃料性状の違いから高濃度での使用は車両への不具合を発生させるリスクが高まるため、軽油に最大5%混合させて使用するB5の利用が主流とされてきました。しかし、B5燃料はCO2削減効果が低く、利用が進んでおりませんでした。
今回、三井物産が調達した専用機器を車両に取り付けることで、車両に悪影響を与えることなくB100を使用することが可能となります。同機器の日本への導入は初めての取り組みとなります。
今後は検証結果を分析し、利用の拡大などを検討していくとともに、地球環境に優しい事業運営を目指してまいります。
実証実験使用車輛