清泉女子大学(東京都品川区)は8月20日(日)、高校生や受験生に大学での学びを体験してもらうイベント「日本語日本文学科 夏の日文祭」を開催する。今回は「現代サブカルチャーと日本語日本文学 『刀剣乱舞』を斬る」をテーマとして実施。日本語学・日本古典文学・日本近代文学の3分野それぞれの視点から、人気ゲーム「刀剣乱舞」について考察する。その他、在学生との懇談会や本館(旧島津家本邸)ツアーも実施。修了後には同大の総合型選抜等に活用できる参加証が授与される。参加費無料、要事前申し込み、定員50名(先着順)。
清泉女子大学の日本語日本文学科では、日本語学・日本古典文学・日本近代文学の3分野をバランスよく学ぶことを重視している。今回の日文祭では、人気ゲーム「刀剣乱舞」を素材として各分野の教員が講義を行う「講義型コース」を実施。多角的に文化や社会を見る面白さを伝える内容で、「刀剣乱舞」を知らなくても楽しく参加することができる。概要は下記の通り。
◆「日本語日本文学科 夏の日文祭」 開催概要
《講義型コース》
【テーマ】 現代サブカルチャーと日本語日本文学 「刀剣乱舞」を斬る
【日 程】 8月20日(日)
【会 場】 清泉女子大学(東京都品川区東五反田3-16-21)
・アクセス:
https://www.seisen-u.ac.jp/access/
【参加費】 無料
【定 員】 50名(先着順)
【申 込】 7月5日(水)10:00申込受付開始
イベントページ(下記URL)に表示されるオレンジ色の「お申し込みはこちら」ボタンをクリックし、表示される申込フォームより申し込み
【URL】
https://www.seisen-u.ac.jp/admissions/event/campus_events/2023summer.html
【内 容】
《13:00~13:10》 オリエンテーション
《13:10~14:00》
■日本古典文学から見る「刀剣乱舞」 物が語る「物語」のゆくえ ―「今剣」の存在意義―
・担当教員:藤井由紀子 教授
「刀剣乱舞」の魅力は、100振を超える刀剣男士たちのキャラクター設定にある。彼らは刀をめぐる「物語」を具現化した存在であるため、「物語」さえあれば、実在しない刀も刀剣男士となりうる。源義経の守り刀であったことをアイデンティティとしている「今剣」もその一例であり、ゲームが進む中で自分が歴史には存在しないことを知ってしまう。「今剣」を通して、人はなぜ「物語」を必要とするのか考える。
《14:10~15:00》
■日本語学から見る「刀剣乱舞」 「古今伝授の太刀」が聞いた戦国時代の日本語
・担当教員:田和真紀子 教授
戦国時代から江戸時代へと移り変わる時代。古今伝授の太刀は、当代きっての武将・歌人であった細川幽斎から、多才多芸の公家・烏丸光廣に、古今和歌集の秘伝とともに授けられた。二人はどのような言葉を話し、どのような会話を交わしていたのか。当時の話しことばを記録した資料から、幽斎と光廣をはじめ戦国時代の人々が話していた日本語について考える。
《15:10~16:00》
■日本近代文学から見る「刀剣乱舞」 琉球宝刀組が生きた時空間 ―沖縄文学を知ろう―
・担当教員:鈴木直子 教授
琉球王国の王家・尚家の宝である、千代金丸・治金丸・北谷菜切の琉球三刀。琉球宝刀組の背景にはどのような歴史と物語があるのだろうか。芥川賞作家・大城立裕や、詩人・山之口貘など、沖縄の近代文学を紐解きながら、日本への併合・支配・沖縄戦など沖縄がたどった歴史と、そこに息づく文化やことば、人々の暮らしや思いなどを考察する。
《16:10~16:40》 在学生との懇談会
《17:00~17:30》
■本館(旧島津家本邸)ツアー ~刀剣男士「笹貫」ゆかり・島津家の家紋を探そう!~ ※希望者のみ
清泉女子大学の象徴である本館(旧島津家本邸)は、大正4(1915)年に島津家第30代当主・島津忠重公の邸宅として建てられた洋館であり、建設当時からのステンドグラスや大階段なども現存している。歴史的価値を持ち国の重要文化財に指定されているこの施設は、現在でも同大の学びの場として使用されている。ツアーでは邸内の各スポットを巡るとともに、島津家の家紋探しも行う。
【特 典】 コース修了後、参加証を授与。総合型選抜等に活用可。
●昨年度の様子
https://www.seisen-u.ac.jp/news/nid00001382.html
【昨年度のイベント参加者の声】
・3時間があっという間だった
・好きなことに関する講義を行きたい大学の先生方から聞くことができて嬉しかった
・多角的に日本文学の面白さを学ぶことができたので、参加して本当に良かった
・国語は苦手だったが、今日のイベントで先輩方が話してくださった内容が面白くて興味を持つことができた
・高校の授業ではふれることがない分野の話を聞くことができ、貴重な機会となった
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https://www.u-presscenter.jp/article/post-50529.html
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TEL:03-3447-5551
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