2023年10月8日(日)ハイブリッド開催
~アートや文化を通した健康とウェルビーイングへの新しいアプローチ~
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター(略称:NCAR)(東京都千代田区 センター長:片岡真実)は、健康とウェルビーイングに良い影響をもたらすアートや文化の活動を推進すべく、国立大学法人東京藝術大学、ブリティッシュ・カウンシルとともに「共創フォーラムVol.1 Art, Health & Wellbeing −ミュージアムで幸せ(ウェルビーイング)になる。英国編」を国立新美術館(東京)とオンライン中継のハイブリッド形式にて10月8日(日)に開催します。本フォーラムでは、この分野で先進的な取り組みを続けてきた英国より専門家を招へいし、ミュージアムをはじめとする文化施設による健康や福祉への取組みをご紹介いただくとともに、これからのウェルビーイングを高める活動やその未来像を共に考えます。
近年、人々の健康とウェルビーイングに対するアートの役割についての研究は欧米を中心に進み、アートや文化活動が健康に貢献することが明らかになってきました。2019年には世界保健機関(WHO)の報告書*で認知症などの病気の予防、孤独や社会的孤立など身体的、精神的健康にアートが良い影響を与える可能性が示されました。国内の自治体の文化政策においてもこの分野の活動が推進されており、大学等ではアートと健康のつながりに関する研究が重ねられています。
今回、実際に最前線で取り組む実践者の方々を、テート美術館やマンチェスター博物館、ナショナル・ミュージアムズ・リバプールなどからお招きし、アートや文化を通した健康とウェルビーイングへの新しいアプローチについてお話します。
*「What is the evidence on the role of the arts in improving health and well-being? A scoping review」(英文)https://apps.who.int/iris/handle/10665/329834
「Art, Health & Wellbeing −ミュージアムで幸せ(ウェルビーイング)になる。英国編」キーヴィジュアル
■センター長 片岡真実コメント
数年にわたるパンデミックの間に、身体と心、そして社会の健康を考えるウェルビーイングへの注目が高まり、アートの力も問われました。オンラインでアートに触れる機会も増えた一方、ミュージアムでリアルに作品に出会う感動や興奮も実感されました。アートで“良く生きる”ってどんなこと?ミュージアムで一緒に考えてみましょう。
【概要】
■開催日時:2023年10月8日(日)10:00~17:00(9:30開場)
■主催:独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
国立大学法人東京藝術大学
■共催:ブリティッシュ・カウンシル
※本フォーラムは国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム」の支援を受け開催します。誰も取り残さない共生社会の実現を目指してデジタル鑑賞システムの開発や国内外事例の調査研究にも取り組んでいます。
■申し込み方法:
http://ncar.artmuseums.go.jp/about/learning/forum/ よりご確認ください。
■参加費:無料
■参加方法:
<会場でのご参加> 国立新美術館講堂(港区六本木7丁目22-2)定員100名(事前申込・抽選)申込み締切り9月4日(月)
<オンライン参加> 定員500名(先着順)申込み締切り9月29日(金)
■主なプログラム(日英同時通訳、日本手話通訳、日本語文字通訳あり)
開会・あいさつ |
司会:一條彰子(国立アートリサーチセンター)
・国立アートリサーチセンター センター長 片岡 真実
・東京藝術大学 学長 日比野 克彦
・ブリティッシュ・カウンシル駐日代表 マシュー・ノウルズ |
共創フォーラムについて |
稲庭彩和子(国立アートリサーチセンター) |
インスピレーション・
トーク1 |
・エスメ・ウォード(マンチェスター大学 マンチェスター博物館)*ビデオによる出演
・ルス・エドソン(マンチェスター市立美術館) |
インスピレーション・
トーク2 |
・キャロル・ロジャーズ (ナショナル・ミュージアムズ・リバプール)
・マーク・ミラー (テート美術館) |
ダイアローグ・セッション |
ファシリテータ 伊藤達矢(東京藝術大学)、稲庭彩和子
・ジェーン・フィンドレー(ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー)
・藤岡勇人(東京都美術館)
・グループでの対話 *ライブ配信なし |
ふりかえり |
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*詳細はウェブサイトにてご確認ください。
<国立アートリサーチセンターについて>
国立アートリサーチセンターは、今年3月の設立以来、国立美術館のコレクションを活用した「コレクション・ダイアローグ」、「コレクション・プラス」の開催館募集や、「ソーシャルストーリー」の発行などの事業に取り組んできました。
今後も、「アートをつなげる、深める、拡げる」をキーワードに、国内外の美術館、研究機関をはじめ社会のさまざまな人々をつなぐ拠点として、専門領域の調査研究(リサーチ)に留まらず、情報収集と国内外への発信、コレクションの活用促進、人的ネットワークの構築、ラーニングの拡充、アーティストの支援などに取り組み、日本の美術館活動全体の充実を目指します。
「コレクション・プラス」プレ事業展示写真(2023年、長崎県美術館)