コロナ禍明け4年ぶりの語学研修を、7泊9日で実施しました。ホームステイや現地校の学校生活を経験し、「国際人」としてひと回り成長することができました。
東京農業大学第三高等学校附属中学校(埼玉県東松山市)は、2023年7月28日(金)から8月5日(土)まで7泊9日の日程にて、3年生の「ニュージーランド語学研修」を実施しました。国際教育に力を入れる農大三中の取り組みの一環で、1、2年生までの様々な「グローバルプログラム」を経て、より実践的な英語経験を積むことを目的としています。新型コロナウイルスの影響で中断していたため、4年ぶりの開催となりました。
参加した生徒は36名。事前に4つのグループに分かれ、研修先の「ニュージーランド」について調べ学習を行いました。自然、気候、動物、食文化など、テーマごとにパワーポイントにまとめて発表し合うことで、ただ海外で英語を学習するだけでなく、多角的な視点からニュージーランドをみる事に繋がりました。
7月28日(金)の夜に成田空港を出発し、29日(土)の午前中にオークランド空港に到着。その日の午後、研修期間中の7日間お世話になるホストファミリーと対面しました。翌日30日(日)、それぞれのホストファミリーと水族館や美術館に行くなど、各々の休日を満喫しました。
そして7月31日(月)から8月3日(木)の4日間、生徒たちはホストファミリーの家から現地の学校に通い、学校生活を経験します。「Hobsonville Point Secondary School」と「Massey High School」という学校の二手に分かれました。
午前中は現地校の先生から、三中生のみを対象にした英語の授業を受けます。ジェスチャーゲームや椅子取りゲームなど、英語を楽しみながら学ぶプログラムとなっており、スーパーマーケットに出向き、指定の商品を探すというユニークな授業もありました。
学校生活を支えてくれる現地校の生徒「バディ」と一緒にランチタイムを過ごし、午後はバディが履修している授業をそのまま一緒に受けました。授業科目は、数学、体育、化学実験、調理実習、服飾など多岐にわたります。先生が何を言っているのか分からない場面もあったそうですが、知っている単語を駆使して質問したり、バディに助けてもらったり、積極的にコミュニケーションを取っていました。
現地校最終日となった8月3日(木)の午後は「フェアウェルパーティー」と呼ばれる送別会が開かれ、バディや現地校でできた友人たちとの別れを惜しみました。また翌日8月4日(金)の朝には、7日間お世話になったホストファミリーに感謝の気持ちを伝え、お別れをしました。「離れたくない」、「もっと一緒にいたい」と涙ぐみながら「また会おう」、「絶対に連絡する」といった約束を交わしました。
その後、班別行動で観光地を回り、ホテルに宿泊すると、翌朝にはオークランド空港を出発し、夕方帰国しました。生徒たちからは研修を振り返り、「9日間では足りない程充実した時間を過ごせた」、「簡単な英語だけでも伝わることが多かった、もっと話せるように勉強したい」、「海外に興味を持ったので高校生になったらもう一度留学に行きたい」、といった声が寄せられました。
引率した学年主任の松吉杏佳教諭は、「中学3年生の段階でこのような経験をした生徒たちは、様々な壁を乗り越え、一人一人成長し、色々な想いを抱いたようです。今後の英語学習や将来に繋がるような意義のある研修になりました。」と笑顔で話してくれました。
研修に参加した三中生は、9月9日(土)、10日(日)に行われる文化祭「浪漫祭」にて、ホームステイの経験や現地校の様子などを発表する予定となっています。
取材:学校法人東京農業大学 初等中等教育部(TEL:03-5477-2391)