近年、国内外の観光地が水害・洪水、地震や台風など様々な自然災害に見舞われ、避難できず孤立する報道に接する機会が多々ある。自然災害に直面した際の対応を真剣に考える必要性に迫られていることから、今回は、「道の駅」の重要性について理解を深めることが出来るセミナーとなった。
2022年11月1日、多摩大学グローバルスタディーズ学部(学長:寺島実郎)は、鎌倉市(市長:松尾崇)、鎌倉市観光協会(会長:大森道明)と包括連携協定を締結し、相互の連携強化、観光分野で連携を図り地域の活性化及び交流促進を目指すため、「鎌倉ホスピタリティ観光セミナー」を鎌倉市の「鎌倉芸術館」にて、これまで8回開催した。
2023年9月22日、第7回セミナーでは、多摩大学 寺島実郎学長が会長を務める(一財)日本総合研究所 研究員、医療・防災産業創生協議会統括責任者、(一社)ふくしま総合災害対応訓練機構専務理事兼事務局長の佐藤和彦氏が「観光地における医療と防災~道の駅における医療・防災産業創生協議会の活動~」をテーマに登壇。
今回の講演では、観光および防災において「道の駅」の役割が大きく、災害時に道の駅の活用は地元の人も含めて、観光客の安全を確保することは必然であり、また、これまで日常的に行っていたトイレ、入浴、さらには歯磨き(感染予防)などが行えなくなることや、プライバシーが配慮されなくなることの苦痛、不便さなどについて学び、今後は災害に対する自己準備が必要であることを再認識させられた。
講演の最後に、鎌倉を例に挙げ、自然災害すなわち、地震と津波に対する警戒心について、とりわけ材木座海岸に面している鎌倉市にとって重要な課題であると示されたのは、津波が発生した場合、僅か8分で海岸から鶴岡八幡宮まで津波が到達するであろうという注意喚起であり、参加者全員が驚きの声を上げた。
後援:鎌倉市、鎌倉市観光協会、鎌倉商工会議所
▼本件に関する問い合わせ先
学長室
山本紀子
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