この2年間で、生成AIはソフトウェア開発環境の中に組み込まれたツールとして、開発者の状況を大きく変えてきました。2022年、GitHubはエディタ内のオートコンプリートAIペアプログラマーとしてGitHub Copilotを発表し、開発者の生産性を最大55%（https://github.blog/jp/2022-09-15-research-quantifying-github-copilots-impact-on-developer-productivity-and-happiness/ ）向上させました。GitHub Copilotは今日、最も広く採用されているAI開発者ツールです。2023年には、GitHub Copilot Chatの提供を開始し、コーディング、デバッグ、テストにおいて自然言語を利用できるようにしたことで、開発者はリアルタイムにコードと会話できるようになりました。

GitHubは、2023年のGitHub Universeにおいて先行公開した（https://github.blog/jp/2023-11-09-universe-2023-copilot-transforms-github-into-the-ai-powered-developer-platform/ ）GitHub Copilot Workspaceのテクニカルプレビューの提供開始は、開発者体験そのものを再定義するものとなります。GitHub Copilot Workspaceでは、開発者は自然言語でコードのブレインストーミング、計画、ビルド、テスト、実行を行うことができます。この新しいタスク中心の開発者体験では、GitHub Copilot を搭載したさまざまなエージェントを開発プロセスの最初から最後まで活用し、開発者はプロセスの全ステップを完全にコントロールできるようになります。



GitHub Copilot Workspaceは、自然言語を使用してソフトウェアを開発できる全く新しい方法であり、開発者の創造性をこれまで以上に迅速かつ容易に実現するために設計（https://github.blog/2024-01-17-a-developers-second-brain-reducing-complexity-through-partnership-with-ai/ ）されています。GitHub Copilot Workspaceは、経験豊富な開発者がシステム思考者として活動できるようにし、ソフトウェア開発への参入障壁を大幅に下げるものです。

提供内容について
1．最大の障壁となる初期段階の支援


開発者にとって、タスクに関する最大の障壁はほとんどの場合、初期段階（https://github.blog/jp/2023-11-09-universe-2023-copilot-transforms-github-into-the-ai-powered-developer-platform/ ）にあります。大きなプロジェクトや機能リクエスト、バグレポートの最初のステップで壁にぶつかることがよくあります。GitHub Copilot Workspaceは、GitHubリポジトリやGitHub Issueという初期段階で開発者を支援します。GitHub Copilotエージェントを第二の頭脳として活用することで、開発者はアイディアの初期段階（https://github.blog/jp/2023-11-09-universe-2023-copilot-transforms-github-into-the-ai-powered-developer-platform/ ）からAIによる支援を受けることができます。

2．ステップバイステップの計画を構築


GitHub Copilot Workspaceは、コードベースに対する深い理解やIssueのリプライなどに基づき、Issueを解決するためのステップバイステップの計画を提供します。計画を検証し、コードをテストするために必要なすべてを、自然言語による1 つの合理化されたリストで提供します。

3．全作業のコントロールが可能


GitHub Copilot Workspace が提案するものは、計画からコードまですべて編集可能です。開発者はすべての作業をコントロールしながら、GitHub Copilot Workspaceでの作業負担を軽減できます。


計画に問題がなければ、GitHub Copilot Workspaceでコードを直接実行し、基盤となるGitHub Codespaceにジャンプして、最終的な結果に満足するまですべてのコード変更を微調整できます。また、リンクでワークスペースをチームと即座に共有できるため、チームはそれぞれの作業を確認したり、反復作業を試したりすることも可能です。

その後は、プルリクエストを提出し、GitHub Actions、セキュリティコードスキャンを実行し、チームメンバーにコードレビューを依頼するだけです。そして何より、チームメンバーはGitHub Copilot Workspaceを活用して、アイディアからコードに至るまでの経緯を確認できます。



4．あらゆるモバイルに対応
GitHub Copilot Workspace は、デスクトップ、ラップトップ、外出先からなど、あらゆるデバイスから利用できるように設計されています。



これこそが、今後の開発環境に対するGitHubのメッセージです。すぐに始められ、学習でき、最終的には実行できる、GitHub Copilotを利用した直感的なインフラストラクチャです。

今後の展望について
2023年初め、GitHub を利用する開発者数が 1 億人を突破（https://github.blog/jp/2023-02-07-100-million-developers-and-counting/ ）しました。自然言語でのプログラミングにより、ソフトウェアを作ることへの参入障壁が低くなるにつれ、GitHubを利用する10億人（https://www.sequoiacap.com/article/the-next-billion-developers-perspective/ ）が、自転車に乗るのと同じように簡単にマシンを操作する未来へと加速しています。GitHub Copilot Workspaceは、このような未来を目指して構築されたものであり、地球上のすべての人々に、ソフトウェアを開発することの経済的な機会と喜びを広げるための基盤です。

世界はプロフェッショナルな開発者に依存していますが、同時に、開発者不足に直面しています。世界中で開発者たちは、日々複雑化するシステムに、何百万行ものコードを追加しているため、古いシステムのメンテナンスはますます遅れています。こうしたあらゆるインフラと同じように、世界のコードの維持と更新には、本物の専門家が必要です。そこで、GitHubは定型的な作業を定量的に削減することで、プロの開発者がシステムの思考者としてますます活動できるように支援します。GitHub Copilot、そしてGitHub Copilot Workspaceによって、プロフェッショナルな開発者の生産性が一段と向上し、労働需要（https://github.blog/jp/2023-07-05-the-economic-impact-of-the-ai-powered-developer-lifecycle-and-lessons-from-github-copilot/ ）がますます高まることを確信しています。

プロフェッショナルな開発者、あるいは個人的に開発を行う開発者にとっても、創造性をコードに注ぎ込むことがより容易になります。

GitHub Blog
英語：https://github.blog/2024-04-29-github-copilot-workspace/

日本語：https://github.blog/jp/2024-04-30-github-copilot-workspace/

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