煮沸水はクロロホルムにおいて除去性能を示したが、他の3種では除去できなかった。
TK-AS700、TK-AS500、TK-CJ300は、4種全てにおいて高い除去性能を示した。
【結論】
マレーシア全土の6地域の水道水において、煮沸よりも当社製浄水カートリッジでろ過した方が、上記4種の不純物の除去性能が高いことが検証できた。また、浄水カートリッジの場合は、煮沸時の蒸発により重金属の濃度が高くなることも防ぐことができる。
【ミンハズ博士コメント※2】
マレーシアの6つの州で行われた検証結果によると、パナソニック製の浄水カートリッジ(TK-AS500、TK-AS700、TK-CJ300)でろ過した水道水は、煮沸した水道水よりも、水に含まれる遊離残留塩素、鉄、マンガン、クロロホルムの除去性能が優れていることが示されました。TK-AS700が最も優れた性能を有し、次いでTK-AS500、TK-CJ300が続きます。
遊離残留塩素、鉄、マンガン、クロロホルムは、自然的および人為的、双方の理由で水中に存在する物質です。マレーシアの13の州と3つの連邦直轄地で初めて水道水のサンプリングを行った際、一部のサンプルから高濃度で検出されたため、パナソニックとの議論を通じて、浄水性能を検証する分析対象に選定しましたが、サンプルの水道水に含まれるパラメータの濃度は、いずれも、マレーシア保健省(MOH)が定めた飲用水の品質基準内です。
今回の検証は、マレーシアが国家として推進している水質改善を図るWST2040(Malaysian Water Sector Transformation 2040)に沿ったものであり、マレーシアの一般家庭への安全な飲用水供給に貢献するものです。マレーシアの飲用水の品質保全に対するパナソニックの変わらぬお役立ちを期待しています。
【ミンハズ博士プロフィール】
ミンハズ・ファリド・アーメド博士は、マレーシア国民大学(UKM) 環境と開発研究所(LESTARI)で研究フェローを務めています。国連が支援するいくつかの研究プロジェクト、AP-FAST、マレーシアユネスコ協力プログラム、経済企画ユニット(EPU)およびマレーシア科学アカデミー(ASM)によるマレーシア国立水セクター変革研究プログラム(WST2040)などに関与しており、政府関係者向けの特別モジュール開発の責任者として活動しています。
【マズリン博士プロフィール】
サンウェイ大学 国連SDSNアジアの研究副学長を務めるマズリン・モクタール博士は、37年間にわたりマレーシア国民大学(UKM)で活躍し、LESTARIのディレクターおよび研究副学長などの要職を務めてきました。また、マレーシア科学アカデミーの環境委員会議長、環境品質法の控訴委員会、マレーシア環境品質評議会議長など様々な要職を歴任。2018年ランカウィ環境賞、2010年FRGSプロジェクト化学物質管理部門ベストプロジェクト賞、2022年にはUKM名誉教授賞を受賞しています。
※1 本プレスリリースには、特定のテーマや環境に関する調査情報や結果が含まれています。調査結果は特定の評価に関連しており、未検証の事柄について、推測的な表現は行われていません。
※2 弊社からミンハズ博士に依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。
※3 JIS S 3201およびJWPAS B.200に準じた19種類の有害物質
遊離残留塩素、濁り、クロロホルム、総トリハロメタン、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、CAT(農薬)、2-MIB(カビ臭)、溶解性鉛、1,2-DCE、ベンゼン、ジェオスミン(カビ臭)、フェノール類、PFOSおよびPFOA、鉄(微粒子状)、アルミニウム(中性)