名古屋大学は、故豊田章一郎氏(トヨタ自動車株式会社名誉会長)の本学への多大なご支援とご尽力を称え、その功績を後世に伝え永遠に顕彰することを目的に、同氏と縁の深い豊田講堂に胸像を設置しました。
10月10日には、除幕式が執り行われ、豊田章男トヨタ自動車株式会社・代表取締役会長、柴田昌治名古屋大学全学同窓会長(日本ガイシ株式会社・特別顧問)、松尾清一機構長、杉山直総長が参列しました。
豊田章男会長からは、「父は地球規模の課題に対し、日本が貢献するためには、産学連携や業界の枠を超えた取組が不可欠であるという信念を持ち、社会と大学を結ぶという全学同窓会の理念に賛同してきた。学生達が集うこの場所で、日本の未来を担う若者たちの成長を温かく見守ってくれると思う。」と挨拶がありました。また、杉山総長からは、「名古屋大学の卒業生で、日本を代表する実業家であった豊田章一郎様の胸像を、ここ豊田講堂に設置できることは、本学にとって何よりの誇りであり喜びです。豊田章一郎様の期待、深い母校愛に恥じない大学であり続け、人々の幸福に貢献していくことを約束します。」と挨拶がありました。
故豊田章一郎氏は昭和22年に本学工学部を卒業され、同30年に本学で工学博士の学位を取得されました。平成21年には、本学に貢献した卒業生に送られる名古屋大学フェローの称号を授与いたしました。
名古屋大学全学同窓会においては、組織の立ち上げ、初代会長就任から18年間にわたり同会の活動に精力的に関わられ、入学式・卒業式では、ご多忙にも関わらず全学同窓会を代表してご出席いただき、学生たちに激励のお言葉をかけていただきました。また、全学同窓会の発展にも熱心に取り組まれ、国内4支部、海外15支部の設立にご尽力いただきました。
名古屋大学基金においては、平成21年の基金創設にも中心的に関わられ、また基金支援会の会長を務められ、創設時の目標額達成に公私ともに大変ご尽力いただきました。
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