~北米市場における空調配管の冷媒用被覆銅管に展開~
● コンパウンド技術で燃焼時の煙発生量を半減、ダイオキシンが発生しないノンハロゲン系難燃剤を採用
● エネルギーや環境配慮の観点でダクトレス式エアコンへの転換が進む北米エアコン市場に展開
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、北米のエアコン市場への展開に向けて国際規格であるASTM C1427に適合したポリエチレンフォーム「FOAM QH(フォーム キューエイチ)」を開発しました。
■背景
当社は昭和30年代に化学架橋発泡ポリエチレンシート フォームエース(R)を開発して以来、長年培ってきた組成開発の技術と知見を活かし様々なニーズに対応する製品群を世界中に展開しています。
近年、北米のエアコン市場では、エネルギーや環境配慮の観点から、建物全体を空調するためにエネルギー負荷が大きくなる従来のセントラル方式から、個室ごとに空調するダクトレス式エアコンへの転換が進んでおり、今後、空調配管で用いられる冷媒用被覆銅管の市場拡大が見込まれています。
■内容
昨今の自然災害の激甚化や頻発化にともなう火災リスクの高まりを受け、種々の素材において火災発生による燃焼時の煙発生を抑制し、人体の安全性を確保する機能が求められています。当社はエアコンなどの冷媒用被覆銅管向けにFOAM QHを開発し、独自のコンパウンド技術を用いることで燃焼時の発煙量を半減させました(表)。またノンハロゲン系難燃剤を用いていることから、燃焼時にダイオキシンが発生しません。
なお、本製品はASTM C1427規格(米国試験材料協会(American Society for testing and materials)押出しシート及びチューブの発泡ポリオレフィン断熱材の標準仕様(Standard Specification for Extruded Preformed Flexible Cellular Polyolefin Thermal Insulation in Sheet and Tubular Form))に適合しています。
当社は今後も、独自技術を活かしながらより高性能な製品の開発に取り組み、お客様のニーズに応えてまいります。
FOAM QH
表 燃焼時の煙発生量(当社試験による)
評価サンプル |
当社従来品 |
FOAM QH |
煙発生量
(当社従来品を100と
したときの相対値) |
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56
|
『フォームエース(R)』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。
■古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み
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■製品に関するお問い合わせ先
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