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東京工芸大学(学長:吉野弘章)工学部(所在地:神奈川県厚木市)の常安翔太助教が、一般社団法人日本写真学会が主催する2025年度日本写真学会年次大会において、学会賞の「進歩賞」を受賞した。
2025年度に創立100周年を迎える一般社団法人日本写真学会が、2025年5月31日(土)~6月1日(日)に、日本写真学会の創立に関係が深い東京工芸大学中野キャンパスで「創立100周年記念大会-2025年度日本写真学会年次大会」を開催した。
同大会において、工学部工学科の常安翔太助教が学会賞の「進歩賞」を受賞した。同賞は、写真および関連する分野で独創的で優れた内容の研究発表を行い、分野の進歩に今後著しい貢献が期待できる若手会員を表彰するもの。常安助教は「精密なデバイス設計による高性能・高性能デジタルサイネージの実現」についての研究成果が優れていることが認められ、受賞となった。
研究では、耐環境性および加工性に優れた分散型電界発光(EL)に着目し、輝度向上を目的としたデバイス設計指針の提案に加えて、湿度や温度といった外部刺激による発光色の制御にも成功。この成果は、多用途展開が可能な次世代面発光デバイスの開発に貢献するものと考えられる。
常安助教は千葉大学で情報科学を専攻し、千葉大学大学院融合科学研究科で博士(工学)を取得。2018年から2021年3月まで東京工芸大学工学部で助教を務めた。2021年4月から2024年3月まで大分工業高等専門学校で助教・講師を務め、2024年4月に東京工芸大学工学部に助教として再入職。照明・調光・ディスプレイデバイスの高機能化および高性能化を目指し、発光型・反射型デバイスの設計・構築に加えて、その性能評価や解析までを幅広く研究している。
今回の受賞について、常安翔太助教は次のように話す。
「学生時代から10年以上にわたり取り組んできた写真分野の研究成果が評価されたことに加え、日本写真学会創立100周年という節目の大会において、写真教育の拠点である東京工芸大学で本賞を頂けたことを、大変光栄に感じております。今回の受賞を励みに、今後も写真分野の発展に貢献できるよう、さらに研鑽を重ねてまいります。また、本研究活動を通じて、次世代の写真分野を担う研究者・技術者の育成にも尽力していきたいと考えております」。
同大会ではほかにも、同大工学部工学科工学系電気電子コース電波システム工学研究室所属の筒浦希望さんと、工学部工学科情報学系情報コース電子画像研究室所属の岩田悠希さんが学生ポスター発表賞を受賞。また、工学部工学科客員研究員の井上信一氏がアート賞、工学部工学科非常勤実験講師の矢島仁氏がレビュー賞を受賞している。
■東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎えた。
【URL】
https://www.t-kougei.ac.jp/
■日本写真学会
一般社団法人日本写真学会(英文名:The Society of Photography and Imaging of Japan)は、写真及び画像に関する学理並びにその応用の研究開発についての発表および連絡、知識の交換、情報の提供等の場となることにより、写真および画像に関する進歩普及を図り、もって学術、文化ならびに産業の発展に寄与することを目的として設立された学会。
【URL】
https://www.spij.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当
TEL:03-5371-2741
メール:university.pr@office.t-kougei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/