【京都 蔦屋書店】能條雅由の個展「過ぎ行く時の傍らで」を7月26日(土)より開催。人々の記憶や時の流れを追求する。
京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋 S.C.[T8]5F・6F)では、能條雅由の個展「過ぎ行く時の傍らで」を、2025年7月26日(土)~8月19日(火)の期間に開催します。
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/48021-1454540620.html
概要
能條雅由は、自然の風景から抽出した色とフォルムをもとにしたコンテンポラリーな表現と、箔などを用いた伝統的な日本美術の表現を融合させて、人々の記憶や時の流れといったテーマを追求しています。作品の中に偶然性や現象的要素を取り込みながら、光の加減や色彩による多様な視覚体験を生み出そうとしています。
本展覧会では、自然風景を箔を用いて蜃気楼のように再構築した「Mirage 」シリーズに加え、時の経過がもたらす空間の色調変化に着目した「Flicker」シリーズ、木の年輪をモチーフとして偶然生まれる有機的な形の連続性を描いた「Link」シリーズを合わせて展示します。それらの作品は、鑑賞者それぞれが持つ記憶と結びつき、どこか懐かしさを感じさせます。
ステートメント
能條雅由は大学在学中から、社会における記憶(集合的記憶)に関心をもち、鑑賞者にそれを想起させることを志向し、創作から恣意性を取り去るために、写真を取り入れたミクストメディアによる表現方法を選び、記憶のイメージを構成する最小単位として、色とフォルムを写真から抽出しました。
そして、時の経過の表現として尾形光琳の紅白梅図屏風が描いた銀箔を用いた川の流れに閃きを感じ、写真から抽出した色彩の印象をもとにベースとなるパネルにマーブリングを施し、その上に銀箔を用いたシルクスクリーンで写真のイメージを重ねます。
17 世紀の江戸時代に活躍した尾形光琳の川の流れの表現は伝統的な文様となりました。また銀は時の経過に従い酸化し色を変化させることから、時の流れの暗喩となっています。尾形光琳の川の流れのモチーフはヨーロッパに渡り、19世紀末のアールヌーボーなど新しい芸術活動に影響を与え、クリムトの作品「接吻」にもそのモチーフを見ることができます。
YUKIKOMIZUTANI
本展に寄せて
木々のざわめきや移ろう木漏れ日、風に揺れる草花やその香り...
刻一刻と微細に変化していく様をファインダー越しに捉えていく。
そこには私が見た世界の一瞬が記録されている。
その切り取られた瞬間に再び時間を取り戻すかのように、偶然性や現象を取り込みながら風景の再構築を試みている。
作品が持つ無機的な構造や素材、周辺環境の影響を受けながら有機的に変化していく図像、それらは調和とハレーションを起こしながら鑑賞者の前に現れます。
漂う空気感と静寂に包まれて、一体何を見ているのか。
能條雅由
アーティストプロフィール
1989 神奈川県生まれ
2013 京都芸術大学(旧京都造形芸術大学) 卒業
2015 京都芸術大学大学院(旧京都造形芸術大学大学院) 修了
個展
2016 「Mirage」 Gallery Art Composition(東京)
2017 「Mirage」 Tokyo Arts Gallery(東京)
2020 「Under The Moonlight」 JD Malat Gallery(ロンドン)
2022 「Stillness」 YUKIKO MIZUTANI(東京)
2023 公開制作「うつろいに身をゆだねて」(WHAT MUSEUM / 東京)
2023「-生生流転-」能條 雅由 個展(三越コンテンポラリーギャラリー/東京)
2024 「Rest in Silver」JD Malat Gallery(ロンドン)
2025 「Optical Scenery」Eslite Gallery(台北)
グループ展
2015 「栗和田栄一特別賞展」佐川美術館(滋賀)
2015「アートアワードトーキョー丸の内 2015」 丸ビル 1F 丸キューブ(東京)
2015「混沌から躍り出る星たち 2015」 スパイラルガーデン(東京)
2015「Brilliant Corners」 Tokyo Arts Gallery(東京)
2017 「완.완.완(刓 . 婉 . 完)グループ展」 Ujang art gallery(ソウル)
2018 「Group Exhibition」 JD Malat Gallery(ロンドン)
2018「下鴨文化茶論」下鴨茶寮(京都)
2019 「Group Exhibition」 JD Malat Gallery(ロンドン)
2019「下鴨文化茶論」下鴨茶寮(京都)
2020 「JD Malat Gallery POP-UP グループエキシビション」 Galerie 10(サンモリッツ)、「神宮の杜芸術祝祭 「紫幹翠葉」明治神宮ミュージアム(東京)
2020「THE CONTEMPORARY HUMAN CONDITION」 JD Malat Gallery(ロンドン)
2021 「若手アーティスト 2 人展」ホテルメトロポリタン川崎(川崎)
2021「栗和田栄一特別賞 10 周年記念展覧会」 佐川美術(滋賀)
2022 「伏線」ESLITE GALLERY(誠品画廊 台北)
2022「MEET YOUR ART FESTIVAL 2022 New Soil」(恵比寿ガーデンプレイス)
2024 「MEET YOUR ART FESTIVAL 2024 NEW ERA」(東京)
2024 「Observation」YUKIKO MIZUTANI(東京)
2024 「LIGHTS vol,1」WALL_altanative(東京)
販売について
展示作品は、会場にて7月26日(土)11:00より販売開始。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
展覧会詳細
能條雅由個展「過ぎ行く時の傍らで」
会期|2025年7月26日(土)~2025年8月19日(火)
時間|11:00~20:00 ※最終日のみ18:00まで
会場|京都 蔦屋書店 6F ギャラリー
主催|京都 蔦屋書店
協力|YUKIKOMIZUTANI
入場|無料
お問い合わせ|075-606-4525
特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/48021-1454540620.html
京都 蔦屋書店
京都髙島屋S.C.[T8]5・6階に位置する京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと⽂化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、⽇常のアートピースとなるような⽂具・⼯芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注⽬の現代アート作品を展⽰。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居⼼地の良い空間を提供します。
住所|〒600-8002 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
電話番号|075-606-4525
営業時間|10:00〜20:00
※6Fシェアラウンジのみ、8:00~22:00
HP|https://store.tsite.jp/kyoto/
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TTC LIFESTYLE株式会社は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、髙島屋、東神開発が設⽴したアート販売における相互チャネルの活⽤、ライフスタイルコンテンツを提案する店舗の出店・運営を⾏う合弁会社です。3社の強みである「ライフスタイルや⽂化の発信・提案」に関わる合弁事業を⾏うことで、シナジーの最⼤化を⽬ざします。また、アート分野の市場開拓に取り組むとともに、魅⼒的なコンテンツの提案を通じてアートシーンの活性化および、お客様のより豊かなライフスタイルの実現に貢献してまいります。
CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
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