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京都産業大学(京都市北区/学長:在間敬子)情報理工学部伊藤慎一郎研究室の学生らは、2026年3月14日(土)、山城総合運動公園(太陽が丘)において、「インクルーシブエリアの遊び場づくりを考える」シンポジウムに参画しました。本シンポジウムは、誰もが利用できるインクルーシブな遊び場の在り方について、行政、企業、市民、大学関係者が多角的に議論する場として開催されました。当日は、本学情報理工学部の学生による作品展示も行われ、教育と社会実装を結びつける実践的な取組として高い関心を集めました。
本シンポジウムは、公園を誰もが安心して利用できるインクルーシブな遊び場へと発展させることを目的に開催されました。会場には、行政、遊具メーカー、指定管理者、市民団体、大学関係者など、多様な立場の参加者が集い、インクルーシブデザインの理念や実践について議論が交わされました。
基調講演では、京都産業大学 情報理工学部の伊藤慎一郎准教授が「インクルーシブデザインで作り続けるみんなの遊び場」と題して講演を行いました。インクルーシブデザインを「排除されてきた人々を含め、共につくり続けるプロセス」と捉え、「誰かのために」よりも「共に」考える姿勢の重要性を強調しました。あわせて、障害を個人の問題としてではなく社会の側にある障壁として捉える「社会モデル」の考え方を示し、身体的・制度的・文化的・心理的な障壁をいかに乗り越えるかが設計の課題であると述べました。
また、当日は本学情報理工学部の学生5名が参加し、生成AIや3Dプリンタなどのデジタルファブリケーション技術を活用したインクルーシブデザインの作品を展示・発表しました。会場後方にはプロトタイプが並び、来場者が実際に手に取りながら意見交換を行う様子が見られました。学生の取組は講演内でも紹介され、教育研究と社会課題解決を結びつける実践事例として注目を集めました。
指定管理者からは、令和7年度「インクルーシブDAY」の取組状況や、インクルーシブエリアの利活用に関する報告が行われました。インクルーシブ遊具の設置にとどまらず、継続的なイベント開催や多様な利用者が関わる仕組みづくりの重要性が共有されました。
遊具メーカーである株式会社コトブキからは、インクルーシブな遊具開発における設計思想として、「人と人の関係性を生む動線・視線設計」「遊び方を限定しない解釈の余白」「休憩やクールダウンのための環境づくり」といった視点が紹介されました。安全性と挑戦機会のバランスをどのように設計するかが今後の課題であることも示されました。
さらに、市民団体「ミラスタ!つながる“こうえん”プロジェクト」からは、障害のある子どもを育てる保護者の立場から、遊び場における分離の現状やインクルーシブな遊び場の必要性について具体的なエピソードが共有されました。公園を「日常的に多様な人が関わる社会インフラ」として捉える視点が示され、参加者の共感を呼びました。
ディスカッションでは、行政担当者や参加者から活発な意見が寄せられ、小規模公園すべてでの対応の難しさや、できるところから段階的に取り組む重要性など、実務に直結する課題についても意見交換が行われました。本シンポジウムを通じて、インクルーシブな遊び場づくりには、多様な主体が協働し続けることの重要性が改めて確認されました。
むすんで、うみだす。 上賀茂・神山 京都産業大学
【2027 年4月、新しい学びが誕生します。】
心を理解し、自分を切り拓く。社会を変える。 -
現代社会学部 心理学科(仮称:設置構想中)
<関連リンク>
・情報理工学部生がインクルーシブな遊びの場プロジェクトへ参加
https://www.kyoto-su.ac.jp/news/news-002544.html
▼本件に関する問い合わせ先
京都産業大学 広報部
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【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/