多摩大学主導による産官学民連携で広域多摩地域の問題解決に実践的に貢献する「大いなる多摩学会」発足

多摩大学

多摩大学は、広域多摩地域という大都市近郊・郊外に起こる問題・課題を解決するために産官学民が連携して行う研究開発を支える場と仕組みである「大いなる多摩学会」を設立する。その設立総会を2016年7月16日(土)12:30~多摩信用金庫「たましん事業支援センター(Winセンター)」にて開催し、多摩大学学長 寺島実郎が基調講演・発起人挨拶を行う。  多摩大学が主導して設立する「大いなる多摩学会」とは、広域多摩地域という大都市近郊・郊外に起こる問題・課題を解決するために産官学民が連携して行う研究開発を支える場と仕組みである。  問題解決のシーズ(技術・商品)ありきではなく、地域に暮らす生活者のニーズ(課題・困りごと)から出発する研究開発に特化し、企業、行政、大学、金融、NPO等を巻き込んで、最終的な解決策(事業・政策)を創造し、実践することを志向する。  具体的には多摩地域の問題解決に関する研究プロジェクトと研究会を企画運営し、その成果を広く社会に周知していく。  ある特定の研究の枠組みを前提に、研究者だけが研究し、成果を共有する従来型の学会ではなく、問題解決の実践者と研究者等の多様なプレイヤーが集まり、従来の枠組みにとらわれない構想を描き、具体的な解決策を開発していく、オープンで、実践的で、革新のための「生態系」と呼べるものである。  開学当時から大学の新しいモデルを提示してきた多摩大学の新たな挑戦である。 ◆事業内容(案) ■研究プロジェクト  当該テーマに対して問題解決を目指す当事者によるセミクローズな研究開発プロジェクト ■研究会  当該テーマに関するオープンな研究会(学会会員なら参加可能) ■現在の進行中、立ち上げ予定の研究プロジェクト 1)「健康まちづくり産業」プロジェクト  「健康まちづくり」とは、持続可能な地域の暮らしをつくるために、地域の健康課題を解決する取り組み全般を指す。身体的にも、精神的にも、社会的にも健康であるためには、地域による下支え(医療、福祉、食、住環境、交通、教育、エンターテイメント等の事業の連携)が必要で、地域の健康資源を活用して、元気、生きがい、安心という健康価値を創造し、ひとりひとりが自由を拡大し、豊かで幸せな人生をデザインできる地域社会をつくる。  「健康まちづくり産業」とは、上記の健康価値を創造する事業を営む企業、NPO等を、業界を超えて、同じ「種」としてとらえて、人口減少社会における新しい産業・仕事として構想し、開発するものである。  2016年度は2015年度に実施した多摩市市民の健康実態調査の結果を分析し、健康に関する課題・ニーズを検証するとともに、健康づくりへの参加と継続のメカニズムを明らかにするため基礎的な研究を行う。  また、多摩大学の教職員と多摩市の職員を対象に試行している「ファンケル健康増進プログラム」の効果検証を行い、2017年度に多摩市民向けの新たな健康づくりプログラムのモデルづくりへつなげる。 2)創業支援プロジェクト  2010年に多摩市、多摩信用金庫、多摩大学で協定を結び、多摩市の創業支援事業は、2011年度より多摩市の創業支援施設「ビジネススクエア多摩」の運営を通じて実践的な研究を行ってきた。  さらに、多摩信用金庫と共同で実施してきた東京都インキュベーションHUB推進事業では、2015年度までの3年間で多摩地域全体の創業者を増やす取り組みを行ってきた。  また、2014年度には、同じく多摩信用金庫と共同で創業者に対する調査を行い、「多摩地域の創業実態に関する調査研究報告書」としてまとめた。このようなこれまでの実績を活かして、多摩地域のこれからの創業支援のあり方、大学の関わり方等について、実践的な研究を行う。  2016年度は、多摩市の創業支援施設「ビジネススクエア多摩」の5年間の施設運営の知見、3年間の東京都インキュベーションHUB推進プロジェクトの成果をまとめ、新たな創業支援のあり方を検討するための基盤とする。  また、多摩信用金庫と共同で創業者の追跡調査の実施、ビジネススクエア多摩における創業者向け教育プログラムの試行等を行い、新たな創業支援のスキーム等を検討する。 3)藤沢観光推進プロジェクト  藤沢市に近年外国人観光客が増えつつあるが、受け入れ側の態勢が整っているとは言い難い状況である。本プロジェクトは2020東京オリンピック競技大会における藤沢でのセーリング競技の開催をも踏まえ、藤沢市に外国人が気軽に安心して訪れることが出来るよう受け入れ側としての態勢を整え、より多くの外国人観光客を誘致することを目的とする。  外国人の観光客を誘致することによって、平日の観光客数の増加にも寄与するものと考える。  具体的には、ニーズの掘り起しと誘致プロジェクトの立案、「多言語メニューサイト」等の既存の取り組みを継続する。さらには地元行政および地元企業を巻き込んだプロジェクトへと進化させる。 4)ビッグデータ活用による「大いなる多摩」創生プロジェクト  政府が構築した「RESAS」のような地域情報に関するビッグデータを活用して、どのような研究開発が可能かを検討する。 ◆大いなる多摩学会設立総会 【日 程】 7月16日(土)12:30~15:35 【場 所】  たましん事業支援センター(Winセンター)  〒190-0012 東京都立川市曙町2-8-18 東京建物ファーレ立川ビル1F 【主 催】 多摩大学 大いなる多摩学会 設立準備委員会 <当日のプログラム> 12:15 開場 12:30 開会の挨拶:     本日の出席者紹介 12:45 基調講演&発起人挨拶 多摩大学学長 寺島実郎 演題「“大いなる多摩”の創造を目指して」 13:30 議長選出(久恒副学長) 13:35 議事 30分(説明:事務局)     第1号議案 大いなる多摩学会設立趣意書(案)について     第2号議案 2016年度大いなる多摩学会事業計画(案)について 14:05 休憩 14:15 研究プロジェクト報告     コーディネーター:松本祐一(経営情報学部)     1)健康まちづくり産業プロジェクト     2)創業支援プロジェクト     3)藤沢観光プロジェクト     4)ビッグデータプロジェクト 15:35 閉会の挨拶: 15:35~ 交流(名刺交換等) 16:00 終了 ▼本件に関するお問合わせ先  大いなる多摩学会 設立準備委員会 事務局  多摩大学 地域活性化マネジメント事務課 担当:矢内直美  メール: yauchi-n@tama.ac.jp  TEL: 042-337-7529  多摩大学学長室事務課  メール: koho@gr.tama.ac.jp  TEL: 042-337-7300 【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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