デロイト トーマツ、Robust Intelligenceと協業し、AIガバナンス体制構築支援サービスを強化
規制・ガイドライン対応やガバナンス体制の構築・高度化の支援を軸に、AI脆弱性診断エンジン導入・運用支援や教育支援まで幅広く提供
デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ リスクアドバイザリー株式会社(東京都千代田区、代表取締役:岩村 篤)は、企業の健全なAIモデル運用を支援するRobust Intelligence Inc.(米国カリフォルニア州、代表:Yaron Singer、以下 Robust Intelligence)と協業契約を締結しました。本協業において、Robust Intelligenceは、AIリスク管理を実現するRobust Intelligence Platformを提供します。このソリューションは、開発時の機械学習モデルやデータに潜むリスクやバイアスを発見し、運用時の重大なエラーを引き起こす可能性のあるリスクを自動的に検知・テストすることで、企業のAI活用におけるリスク低減を目的としています。また、デロイト トーマツでは、Robust Intelligenceの導入支援に加え、AIに関する国内外の規制・ガイドライン対応やAIガバナンス体制の構築・高度化、AI活用のための人材育成支援まで幅広いアドバイザリーサービスを提供します。
AIがビジネスで広く実装されるに伴って、AIの暴走による事故や、倫理的問題が発生しています。自動運転AIの誤動作や人材採用AIの差別的予測、プライバシー侵害など、AIの活用に伴うリスクは広がっており、実際にサービスが停止に追い込まれたケースや当局による調査を受けたケースも発生しています。これらのAIリスクへの対策として、各国政府機関がAIに関する法令規制の整備を進めています。この潮流は、企業がAIの社会的責任(Responsible AI)を経営課題として認識し、企業のAIリスク管理を実現する「AIガバナンス」の構築が必要となることを意味します。
デロイト トーマツのAIに関する研究組織であるDeloitte AI Instituteでは、信頼される高度なAIの活用を通じた人間中心の社会の実現を推進しています。Robust Intelligenceが有するAIモデルの品質管理技術は、AIリスクを高い精度で分析し、企業のAIリスクマネジメントの実現を可能とすることから、その道筋を担うものと考えられます。
【Robust Intelligence Inc.の概要】
会社名:Robust Intelligence Inc.
所在地:US 94107 California San Francisco 1400 Tennessee St
代表者:CEO & Co-Founder Yaron Singer、Co-Founder Kojin Oshiba(大柴 行人)
設立: 2019年
主な業務内容:AIリスクを未然に防ぎ企業の健全なAIモデル運用を支援するプラットフォームの提供。