STOP!“事故の秋”
~秋を安全に楽しもう~
夏の猛暑も少しずつ収まり、過ごしやすく活動的な季節になりました。独立行政法人製品評価技術基盤機構構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、 本所:東京都渋谷区西原]は、「事故の秋」にしないため、秋に気を付けていただきたい製品事故3選を紹介いたします。秋と言えば“読書の秋”。秋の夜長、照明器具を寝具の側に持ってきて、寝転がって読書したまま、寝入ってしまうことはないでしょうか?そんなところに危険は潜んでいます。
また、秋と言えば“スポーツの秋”。押し入れに入れたままの運動器具を久しぶりに取り出して、使い始める方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなところに危険は潜んでいます。
そして、秋と言えば“食欲の秋”。簡単においしい料理を作るために、調理家電を使うことが増えるのではないでしょうか?そんなところに危険が潜んでいます。
以上から、“照明器具による事故”“ボールの破裂による事故”“ 回転する刃(カッター)をもつ調理家電※1での事故”について取り上げます。思わぬ被害を未然に防ぐため、事故防止のポイントを確認してください。
■照明器具による事故防止のため気を付けるポイント
○照明器具の近くに燃えやすいものを置かない。
○照明器具に適合した電球を使用する。
■ボールの破裂による事故防止のため気を付けるポイント
○空気を入れ過ぎない。
○傷やひびがあるなど劣化している状態で使用しない。
■回転する刃(カッター)をもつ調理家電※1での事故防止のため気を付けるポイント
○詰まった食品を取り除いたり、分解・清掃する際はコンセントから電源プラグを抜く、回転する刃(カ
ッター)に直接指や手を触れない。
○食品を詰め込み過ぎない。また、食品以外の物を入れない。
(※1)本資料では、フードプロセッサー、フードミキサー・ジューサー、ハンドブレンダーのことをいう。
- 1.照明器具による事故
- 照明器具の使用で気を付けるポイント
照明器具は電球・ランプ部分が発熱するため、布や紙などの可燃物をかぶせたり、可燃物の近くに置かないよう注意してください。特に電気スタンドなど卓上型照明器具は不安定な布団や座布団などの上に置かないでください。倒れて発熱部分が可燃物に接触し、発火するおそれがあります。また、高温部に触れるとやけどを負うおそれがありますので注意が必要です。
○照明器具に適合した電球を使用する。
照明器具には、使用できる電球の種類(白熱電球、電球形蛍光ランプ、LED電球など)やワット数(消費電力の大きさ)が決められています。取扱説明書や表示を確認して、必ず各照明器具に適合した電球を使用してください。使用できないものを取り付けて使用すると、器具本体の過熱により周辺が過熱され、気付かないところで大きな火災となるおそれもあるため、危険です。
- 2.ボールの破裂による事故
- ボールの使用で気を付けるポイント
空気で膨らませるトレーニングや球技用のボールは、製品によって最大空気圧が決まっています。これを超えて空気を入れ過ぎてしまうと破裂してけがをするおそれがあります。圧力計付き空気入れを使用するなどして取扱説明書に記載の最大空気圧を超えないよう注意しましょう。
また、バランスボールのようにボールの直径が指定されている場合は、家具やいすなどの寸法と比較して直径が超えないように注意してください。
○傷やひびがあるなど劣化している状態で使用しない。
使用や保管に伴う劣化により、ボールの表面に傷やひびなどが生じていると、使用中や空気を入れる際に劣化部分から破裂してしまうことがあります。使用する前にボールの表面を確認して、傷やひびなどが見つかった場合には使用を中止してください。
- 3.回転する刃(カッター)をもつ調理家電での事故
- 回転する刃(カッター)をもつ調理家電の使用で気を付けるポイント
コンセントに電源プラグを差したまま詰まった食品を取り除こうとしたり、器具を分解・清掃したりすると、意図せずスイッチに触れて刃(カッター)が回転することで、手指を怪我するおそれがあります。分解・清掃などお手入れの際は、必ずコンセントから電源プラグを抜いてから行い、ヘラを使うなど回転する刃に直接手指が触れないようにしましょう。
○食品を詰め込み過ぎない。また、食品以外の物を入れない。
食品の詰め込み過ぎで、モーターに過大な負荷がかかり発煙する事故や、ドライアイスを入れて大量の二酸化炭素が発生し、容器が破裂する事故が発生していますので注意が必要です。
- 今回の注意喚起動画はこちら
バランスボール「1.使用中に破裂」
- 一般消費者用検索ツール「SAFE-Lite」のご紹介
また、事故事例の【SAFE-Lite検索キーワード例】で例示されたキーワードで検索することで、類似した事故が表示されます。
- 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE) 製品安全センターの概要