シンプレクス、Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャを公開

シンプレクス株式会社

 シンプレクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金子 英樹、以下シンプレクス)は、企業の安心安全な生成AI活用を支援するため、独自の Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ「社内ドキュメント検索」を公開しました。

 シンプレクスは、企業が安心安全に大規模な生成 AI モデルをビジネスに組み込み、大きな成果を生み出す支援を行うために、日本マイクロソフト株式会社が推奨する「Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ」に賛同しています。
今回、生成AI利用推進活動から得た知見に基づきシンプレクス独自のリファレンスアーキテクチャを作成し、日本マイクロソフト株式会社による認定を受け、「Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ」として公開する運びとなりました。

Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ「社内ドキュメント検索」について
 本アーキテクチャは、Azure OpenAI Service と検索エンジン「Azure Cognitive Search」を用いた社内ドキュメント検索用のRAG(Retrieval Augmented Generation)アーキテクチャです。

本アーキテクチャの特徴として以下の2つが挙げられます。
  1. セキュリティ対策
    機密性の高い情報を扱うことを想定して、社内のアクセス権限と同じ設定を本アーキテクチャに転用できる仕組みの設計やMicrosoft Azureリソース間の通信を閉域化しています。
     
  2. 柔軟な検索機能
    生成AIと検索エンジンを組み合わせることで、単語の羅列ではなく文章による検索・検索結果の要約が可能になります。例えば、「有給休暇の取得条件と申請手続きについて教えてください」という問い合わせに対して、ドキュメントのリンクだけでなく、関連する情報の要約を返答します。
 本アーキテクチャを構築することで、企業固有の情報を生成AIで扱うことができます。ドキュメント検索システムとして利用するだけでなく、業務ルールが書かれたドキュメントから必要な情報を抽出し、システム設計書を作成するツールのコア機能としてツールに組み込んで利用することにも応用できます。

シンプレクスにおける生成AIの取り組み
 シンプレクスでは、2023年7月に、シンプレクスグループが擁するAIエキスパート・数理工学エキスパートによる組織「Generative AIコンピテンシー」を設立しました。
 当組織では、これまでのAI開発の経験を活かしつつ生成AI活用ナレッジを蓄積することで、シンプレクスグループの業務効率化や顧客へのナレッジ提供を行っています。これまでに、生成AIの社内利用に向けた、利用ログ監視を含めたセキュリティ面を考慮したシステムの設計、導入、ガイドライン整備、LLM APIおよび、チャット用Webアプリ(社内用)の公開などを実行しました。さらに、社内向けには自動化・業務効率化に向けて社内で様々なPoCを実施中であり、また、顧客向けにもセキュリティ対策を含む生成AI活用に関わるコンサルティングやシステム開発などのソリューションを提供開始しています。

*Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ賛同プログラムの詳細および発表した Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャについては以下URLをご参照ください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/find-new-value-on-azure/ai-biz.aspx
*Microsoft、Azure は、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。その他記載の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。


■シンプレクス株式会社について https://www.simplex.inc/
シンプレクスは1997年の創業以来、メガバンクや大手総合証券を筆頭に、日本を代表する金融機関のテクノロジーパートナーとしてビジネスを展開してきました。現在では、金融領域で培った豊富なノウハウを活用し、金融以外の領域でもソリューションを展開しています。2019年3月にはAI企業のDeep Percept株式会社、2021年4月には総合コンサルティングファームのXspear Consulting株式会社がグループに加わり、創業時より付加価値の創造に取り組んできたシンプレクスとワンチームとなって、公的機関や金融機関、各業界をリードする企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援しています。

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