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東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:神奈川県厚木市)工学部の大嶋正人教授を含むグループが、日本工学教育協会において、日常的な工学教育向上活動にて新しい工学教育の在り方を示したことが評価され、第12回JSEE AWARDを受賞した。
この賞は、日本工学教育協会が取り組んでいる日常的な工学教育向上活動にて、実質・実務的な貢献を行っている個人および団体に与えられるもの。
東京工芸大学工学部の大嶋正人教授および他大学の教員などによる5名のグループは、第12回JSEE AWARDを受賞した。
大嶋教授らは、2021年に関東工学教育協会の産学協議会にてワーキンググループ「コロナ禍での工学教育の手法、効果、評価」の委員会を立ち上げた。その委員として、2021年から2023年までにコロナ禍の各大学・企業の取り組み事例などの収集を行い、新たな教育手法の参考とすべく、初年次教育、ICTの活用、実験実習科目、社員研修の観点で検討し、大学講義のニュースタンダードをまとめた報告を行った。
この活動が、新しい工学教育の在り方を示し、日本工学教育協会および関東工学教育協会へ大いに貢献したことが評価され、このたびの受賞となった。
大嶋正人教授は早稲田大学で応用化学を専攻し、1989年から早稲田大学で1年半助手を務めた。1991年から2002年まで東京工業大学で助手を務めた後、2002年に東京工芸大学に助教授として入職した。同大工学部では、分析化学の技術を応用した水環境の現状や保全等の研究や計算シミュレーションによる化学反応、物性の詳細の解析をテーマに研究している。また、学内では教務部長、FD委員長、大学院工学研究科長を歴任している。
今回の受賞について、大嶋教授は「教務部長を務めていたときのコロナ禍への対応では、感染症が終息するまでには相応の時間がかかるという見通しに基づき、実験実習まで含めて、可能な限りオンラインに移行するように皆様にお願いしました。今振り返っても、これはかなりの無茶振りでしたし、大変な苦労を強いられたと感じている先生は少なくないと思います。ですが、本学の教職員がFD研修会等で報告してくださったさまざまな工夫は、他大学・企業の対応、取り組み事例と比べても、今後に向けて"手本になる"といってもよい内容が多く含まれていました。この度の受賞は皆様の取り組みを良い事例として、大嶋が多く報告できたことによるものと感じており、大変感謝しています」と話している。
■JSEE AWARD
公益社団法人日本工学教育協会が2012年度に発足した会員表彰制度で、日本工学教育協会が取組んでいる日常的な工学教育向上活動にて、実質・実務的な貢献を行っている個人および団体を年1回表彰するもの。
■公益社団法人日本工学教育協会 JSEE AWARD
https://www.jsee.or.jp/about/award/jsee-award
《受賞した委員のメンバー》
■藤井孝宜:日本大学生産工学部教授。この度のワーキンググループではリーダーを務めた。成果を公表した2023年度関東サロン「コロナ禍での工学教育の手法、効果、評価」(関東工学教育協会主催)の講演では「コロナ禍での大学の状況」について報告を行った。
■吉田俊哉:東京電機大学工学部教授、東京電機大学工学部長、工学部第二部長。関東サロンでは「コロナ禍の経験を生かしたICTの活用例」について報告を行った。
■古井光明:東京工科大学工学部教授、大学院工学研究科長、サステイナブル工学専攻長。関東サロンでは「東京工科大学型初年度学修」について報告を行った。
■高橋宜孝:日立アカデミー技術研修本部プランニングマネージャ。関東サロンでは「社員研修における取組」について報告を行った。
■大嶋正人:東京工芸大学工学部教授、大学院工学研究科長。関東サロンでは「コロナ禍における実験実習科目の実施」について報告を行った。
■東京工芸大学
東京工芸大学は1923(大正12)年に創設された「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、創設当初からテクノロジーとアートを融合した無限の可能性を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎えている。
【URL】
https://www.t-kougei.ac.jp/
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人東京工芸大学 総務・企画課 広報担当
TEL:03-5371-2741
メール:university.pr@office.t-kougei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/