美術館運営の課題と多様な支援-さまざまな事例から議論する NCARシンポジウム005「美術館の持続可能な運営モデルとは?〜寄附・寄贈の可能性」

~2025年3月7日(金) 13:00〜17:00日経カンファレンスルームにて開催~

 「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに活動する国立アートリサーチセンター(略称:NCAR、センター長:片岡真実)は、2025年3月7日(金)にNCARシンポジウム005「美術館の持続可能な運営モデルとは?〜寄附・寄贈の可能性」を日経カンファレンスルームにて開催します。本シンポジウムでは、美術館、企業、個人コレクター、会計士、クラウドファンディングサイトなど、多様な視点から美術館の持続可能な運営モデルについて考えます。
 美術館は国立、公立、私立、公益法人などのさまざまな母体によって運営されており、財政構造は多様です。日本の国立美術館は運営費交付金、公立はそれぞれの自治体予算に多くを依存していますが、美術館の運営を入場料収入などの収益だけで成立させることは現実的ではありません。米国の美術館は富裕層を中心とする寄附や寄贈に支えられており、欧州でも収益構造の多角化に向けた試みがなされています。入場料収入が収益構造の重要な部分を占める運営モデルでは、臨時閉館が続いたコロナ下でその運営面での課題が浮き彫りになりました。
 美術館全般に対する民間からの協賛については、企業メセナが注目された1990年代から変化もあり、個人からの協賛を含めた新しい支援の形が模索されています。国立科学博物館が行ったクラウドファンディングも大きく注目されました。
 本シンポジウムでは、美術館運営の現状と課題、寄附・寄贈に関する制度などを整理した上で、わが国の芸術的価値、社会的価値の醸成を担う美術館にとって、持続可能な運営モデルとはどのようなものかを多角的に議論します。
 美術館の運営組織・団体、文化行政関係者、企業、その他美術館運営に関心をお持ちの方など、どなたでもご参加いただける内容です。

◆国立アートリサーチセンター(NCAR)の事業について (https://ncar.artmuseums.go.jp/
NCARは「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに、情報収集と国内外への発信、コレクションの活用促進、人的ネットワークの構築、ラーニングの拡充、アーティストの支援など、わが国の美術館活動全体の充実に寄与する活動に引き続き取り組んでいきます。

登壇者(五十音順)

    
   


        登壇者(五十音順)               モデレーター

        
     

シンポジウム概要

タイトル NCARシンポジウム005
「美術館の持続可能な運営モデルとは?〜寄附・寄贈の可能性」
開催日時 2025年3月7日(金)13:00~17:00
会場 日経カンファレンスルーム(東京都千代田区大手町1丁目3-7)
内容
(予定)
イントロダクション:美術館運営の現状と課題(約60分)
美術をめぐる環境が美術館、芸術祭、アートフェアなど多様化している今日、美術館の運営モデルについては、さまざまな議論が繰り返されてきました。シンポジウムのイントロダクションとして、わが国の美術館運営の現状と課題、企業や個人からの支援の可能性と税制などの課題について整理します。
 登 壇 者:寺本 恒昌(文化庁企画調整課長)
       山内 真理(公認会計士・税理士)
モデレーター:片岡 真実(NCARセンター長)

セッション1:美術館への民間支援(約60分)
近年、アートへの期待はビジネス界からも高まり、新たなアート・コレクター層も
拡がっています。一方、個人から美術館への支援の可能性として、クラウドファン
ディングなどにも関心が高まっています。セッション1では美術館を財政的に支え
る多様な方法について議論します。
 登 壇 者:藤原 誠(東京国立博物館長)
       大林 剛郎(株式会社大林組取締役会長・公益財団法人大林財団理事長・
            国際芸術祭「あいち」組織委員会会長)
       廣安 ゆきみ(READYFOR株式会社ファンドレイジング事業部文化部門長)

セッション2:美術館への作品寄贈(約60分)
米国の美術館では作品の寄贈がコレクション形成に大きな役割を果たしています。国内でもこの数年、個人からのまとまった作品寄贈の事例が話題になりました。さらには寄贈に限らず個人コレクションとの新しいコラボレーションの形も見られます。セッション2では美術館への作品寄贈に関する多様な事例を検証します。
 登 壇 者:川谷 承子(静岡県立美術館上席学芸員) 
       田口 美和(タグチアートコレクション共同代表)
       牧  寛之(株式会社バッファロー代表取締役社長)

※登壇者敬称略・登壇順(予定)
※本シンポジウムはOKETA COLLECTIONのご支援を受けて開催します。
参加定員 200名(要事前申込、先着順)
参加費 無料
申込方法 https://ncar.artmuseums.go.jp/events/other/ncarsympo/post2025-1929.html
よりお申込みください。
申込締切:2月21日(金)23:59まで(定員に達し次第受付終了)
※取材をご希望の方は末尾に記載の広報事務局までご連絡ください。
主催 国立アートリサーチセンター
共催 日本経済新聞社
その他 日本手話通訳、日本語文字通訳(UDトーク)あり


本件に関するお問合わせ先
『国立アートリサーチセンター』広報事務局
TEL 03-4570-2273 FAX 03-4580-9127
E-mail ncar@prap.co.jp
※営業時間:月~金 10時~18時(祝日・年末年始除く)

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この企業の情報

組織名
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
ホームページ
https://ncar.artmuseums.go.jp
代表者
片岡 真実
資本金
0 万円
上場
非上場
所在地
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-13-12北の丸スクエア2階
連絡先
03-4570-2273

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