~ケーブル収容部の断面積を5倍以上に拡大し、ケーブル本数の増加に対応~
● 乗客の線路への転落などを防止する駅ホームドアの設置用に最適な新型のケーブルキャビネットを開発
● ケーブル収容部を2段式に改良、サイズと形状も変更し、収容部の断面積が従来比5倍以上に拡大
● 軽量なリサイクル樹脂製のため設置も容易で、コンクリート加工品などに比べて、施工作業の負担を軽減
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、東日本旅客鉄道株式会社、東鉄工業株式会社、JR東日本コンサルタンツ株式会社、JR東日本メカトロニクス株式会社と共同で、駅ホームドアの設置用に最適な新型のリサイクル樹脂製「ケーブルキャビネット」を開発しました。
■背景
2021年の「鉄道駅バリアフリー料金制度」創設などを背景に、鉄道事業者は乗客の線路への転落や列車との接触を防止するホームドアの整備を加速しています。当社では、2017年より駅のホームドア下に設けられるケーブル類を収容するリサイクル樹脂製ケーブルキャビネットを製造・販売していましたが、特に都市部の駅において乗り入れ車両の多様化に伴い、車両を判別するためのセンサーや装置に必要なケーブルの本数が増加していることから、ケーブルの収容量を増やしたいといった要望を受けて、製品の改良に着手しました。
■内容
本製品は、受け台などの新部材を組み込むことでケーブル収容部を2段式に改良し、また、本体のサイズと形状も変更することでケーブル収容部の断面積を従来品に比べて5倍以上に拡大しました。これにより、ホーム下の限られたスペースにより多くのケーブルを収容することが可能になります。また、軽量なリサイクル樹脂を使用しているため設置が容易で、コンクリート加工品や一般的なケーブルラックを用いて施工した場合と比べて、作業時の負担が軽減されます。
2025年1月より発売を開始し、東日本旅客鉄道株式会社の東海道線辻堂駅と茅ヶ崎駅で採用されており、今後、他の鉄道事業者でも採用される見込みです。当社は今後も、本製品の改良や新製品の開発を進めることで鉄道事業者によるホームドアの整備に貢献してまいります。
製品概要
代表番号:CC-470L-A
外径寸法:横幅550×長さ957mm
土留め部高さ360mm(土留め板を付けることで590mm)
従来品(左)と本製品(右)の断面図
ケーブルキャビネットの設置イメージ
関連ニュースリリース
リサイクル樹脂製ホームドア設置用ケーブルキャビネットを開発
https://www.furukawa.co.jp/release/2017/fun_170731.html
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古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
古河電工グループのSDGsへの取り組み
https://furukawaelectric.disclosure.site/ja/themes/182
■製品に関するお問い合わせ先
お問い合わせフォーム:リサイクル樹脂製ケーブルトラフに関するお問い合わせ
https://www.furukawa.co.jp/recycle/inquiry/