フランス国鉄(SNCF)、SAS(R)のビッグデータ分析を活用して 駅での乗降客の行動分析を実現

~年間20億人の乗降客に対するサービス改善にアナリティクスを活用~

ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、フランス国鉄(以下 SNCF)の駅管理部門であるGares and Connexionsが、利用客の高まるニーズに応えるための新しいプロジェクト「Project Magnolia」での分析にSAS(R)のアナリティクス製品を採用したことを発表しました。本プロジェクトでは、「SAS(R) Visual Analytics」、「SAS(R) Visual Statistics」、「SAS(R) Office Analytics」が活用されます。

SNCF最大の事業部門であるGares and Connexionsは、乗降客の流れと安全性の改善を目指して、18万m2の商業スペースで売上12億ユーロ(14億米ドル)に及ぶ3,029の駅の商業開発を行います。このビッグデータ・プロジェクトの第1段階は、駅を利用してバスやコーチ(長距離バス)、タクシー、バイクシェアリングなど他の交通手段へと乗り換える年間20億人の乗降客の流れを理解することを目的としています。

これまでSNCFは、利用客の期待に応えることでサービス改善の機会を数多く捉えて売上向上を実現してきました。駅は輸送のアクセスポイントであると同時に待合場所でもあるため、SNCFが掲げる「ドア・ツー・ドア・サービス」を果たすうえで重要な要素となっています。

SNCFのプロジェクトを管理するDSI Voyageurs社のビッグデータ・エキスパートのジョージズ・コリン(Georges Colin)氏は、「現在進行中の駅の改修・開発では、分析が効率的かつ最適で完全であることが求められています。技術革新を駅に適用することで、有用なデータや役立つ情報は劇的に増えます。これまでは、駅同士を比較すること位しかできませんでした。アドホックな方法やインタラクティブな方法で利用できる分析能力が不足していたためです」と述べています。

乗降客数も施設数も膨大であるため、コリン氏はこのプロジェクトを以前は「途方もないチャレンジ」と呼んでいました。しかし今では、多種多様なデータを分析に当てることで、売上向上を狙えると確信しています。

コリン氏は、「SASのアナリティクスは我々のプロジェクトにまさに最適なソリューションです。使い勝手に優れ、特にレポート作成におけるインタラクティブ性とWebやモバイル・デバイスを使った簡単な配信は非常に便利です。SASはデータ収集、正確な分析、データ共有を可能にする統合スイートを提供してくれます。さらに位置情報と地図情報は特筆すべき重要な追加機能です」と述べています。

こうしたソフトウェアの使い勝手の良さとSASの強力なサポートのおかげで、導入作業を迅速に進められた結果、わずか3カ月で最初の効果が表れていると、コリン氏は付け加えています。

コリン氏はさらに、「この分析プロジェクトによって、開発、プランニング、収益管理における不確実性を低減できます。マーケティングや販売へのプラス効果に加えて、駅の運営やROIにも好影響を与えてくれると期待しています。予測分析はいずれ膨大な資産となるでしょうが、始めのうちは、記述分析の改善に努めます。多くの乗降客情報をはじめ、モバイル回線やWi-Fi接続のログ、ビデオなどの新しいデータを活用することで、サービスレベルのさらなる向上と駅のリアルタイム管理を実現させます」と述べています。

<SNCFのGares and Connexionsについて>
Gares and ConnexionsはSNCFの5つある事業部門で最も新しい部門です。同社の業務は3,000を超える駅の改修と開発です。駅の管理に加え、各地域圏の自治体や関係者と共同して、駅の開発プロジェクトや投資プロジェクトを推進しています。同部門はサービスの向上ならびに駅の近代化と利用者のニーズにあわせた環境への適応を目指しています。

<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、革新的なソリューションを通じて、75,000以上の顧客サイトに、パフォーマンスを向上し、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万3千名、日本法人約250名(http://www.sas.com/jp
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。


*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。

*2015年2月25日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
SAS Institute Japan株式会社
ホームページ
http://www.sas.com/jp
代表者
手島 主税
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー 11F
連絡先
03-6434-3000

検索

人気の記事

カテゴリ

アクセスランキング

  • 週間
  • 月間
  • 機能と特徴
  • Twitter
  • デジタルPR研究所