TE Connectivity(ティーイー・コネクティビティ、以下TE、本社:アイルランド ゴールウェイ)とBASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、CHINAPLAS 2025にて、BASFの循環型ソリューションであるUltramid® Ccycled® ポリアミド(以下Ultramid® Ccycled®)製の部品を使用した、TEの新しい自動車用コネクターを共同で発表しました。Ultramid® Ccycled® は、アジアで調達した使用済みプラスチック廃棄物由来の熱分解油をマスバランス方式で原料に割り当てた素材であり、化石由来のバージン材料と同等の高性能特性を備えています。
TEとBASFは、持続可能な自動車産業という共通のビジョンを掲げ、長年にわたり協力を続けてきました。今回の自動車用コネクターは、業界における協力関係によって、持続可能な材料ソリューションへの移行を加速させる一例です。TEは、BASFのUltramid® Ccycled® を活用することで、一定の割合の再生材料を使用した材料をコネクターに組み込むことに成功し、品質や性能を損なうことなく、化石資源の使用量削減と製品カーボンフットプリントを低減するという目標を達成しました。また、TEは今後、業界の進化するサステナビリティに対するニーズに応えるため、BASFのUltramid® Ccycled® の活用範囲をさらに拡大していきます。
BASFのケミカルリサイクルソリューションUltramid® Ccycled® ポリアミドがTEの持続可能な開発に貢献
TEのアジア太平洋地域オートモーティブビジネスユニットのシニア・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるトーマス・シェン氏は、次のように述べています。
「TEは、コネクティビティとセンサーソリューションの分野において、世界をリードするテクノロジー企業であり、高品質かつ持続可能な、コスト効率の高いソリューションを提供することに注力しています。TEは常に技術革新と持続可能な開発を優先しています。TEとBASFの協力により、二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、材料イノベーションが促進され、サステナビリティが企業の原動力となりました。」
ケミカルリサイクルでは、技術的または経済的な理由でマテリアルリサイクルされない使用済みプラスチック廃棄物を熱分解油へと変換します。BASFではこの再生原料を、通常の生産プロセスにドロップイン方式で投入することで、お客様の製品カーボンフットプリント削減目標や再生材料の含有率目標への対応を可能にしています。再生材料の割合は、第三者による監査を受けたマスバランス・アプローチに従って、認証製品に割り当てられます。
BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイトは、次のように述べています。
「循環型ソリューションであるUltramid® Ccycled® は、BASFが統合バリューチェーンにおける原料転換に重点的に取り組んでいることを示すものです。BASFは、Ultramid® Ccycled® の他分野への応用の可能性を検討し、業界の進化するニーズに応じてお客様を支援していきます。」
この自動車用コネクターは、CHINAPLAS 2025(4月15~18日、中国 深セン、BASFブース:ホール17 、D91)で展示されています。
TEについて
アイルランドに本拠を置くTE Connectivity(以下TE)は、世界的なインダストリアル・テクノロジーリーダーとして、より安全で持続可能な、生産性の高い、つながる未来の創造に貢献しています。TEの幅広いコネクティビティおよびセンサーソリューションは、広範囲の分野にまたがるものであり、パワー、シグナル、データの伝送を実現し、次世代トランスポーテーション、エネルギーネットワーク、産業オートメーション、データセンターから医療技術に至るさまざまな産業の発展に寄与しています。9,000人超のエンジニアを含む85,000人以上の従業員を擁するTEは、『EVERY CONNECTION COUNTS』の理念のもと、世界約130カ国のお客様のビジネスをサポートし続けます。詳しい情報は
https://www.te.com.cn および WeChat をご覧ください。
TEオートモーティブビジネスユニットについて
TEの中国オートモーティブビジネスユニットの本部は上海にあり、中国全土に10の拠点を展開しています。TEは、長江デルタの中核地域に総生産面積約20万平方メートルの7つの工場を建設し、蘇州にエンジニアリングテクノロジーセンターを開設しており、1,100人超のエンジニアを含む7,000人以上の従業員を擁しています。現地での包括的な開発・検証能力、信頼性の高い製品品質、十分な生産能力、効率的なオペレーションにより、TEは常に業界の最前線に立ち、国内外を問わずお客様に優れたソリューションとサービスを提供しています。複雑化・インテリジェント化が進む自動車用電子システムにおいて、お客様が市場で優位に立てるよう、TEは地域密着型の開発と迅速な対応を主な競争上の強みとして活用しています。また、川上の原材料サプライヤーと協力し、常に材料の最適化と持続可能な利用を追求しています。
2024年9月30日に終了した2024年度のTEオートモーティブビジネスユニットの売上高は68億ドルでした。9,000人のエンジニアを含む85,000人以上の従業員を擁するTEは、世界約130カ国のお客様のビジネスをサポートしています。 詳しい情報はwww.te.comをご覧ください。
※この資料はBASFが2025年4月11日に中国で発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024年のBASFの売上高は653億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は
https://www.basf.com/global/en.html をご覧ください。
■BASFパフォーマンスマテリアル事業本部について
BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、持続可能性と競争力を両立させながら、プラスチック業界の変革をリードしています。BASF製品の幅広い材料技術と製品ポートフォリオ、そして業界への深い理解により、お客様にとって理想的なワンストップ・ソリューションを提供します。材料分野の専任チームと強力な研究開発力を活かし、世界中のお客様に最先端の技術と専門知識を提供しています。グローバルなネットワークを活かし、イノベーションを推進するとともに、地域ごとのニーズに応じた最適なソリューションを提供することで、競争力を高めています。私たちは、自動車、消費財、インダストリアルアプリケーション、建築・建設などの分野において、性能と効率の向上に貢献し続けています。2024年、パフォーマンスマテリアルズ部門は世界売上高68億ユーロを達成しました。詳しい情報は
https://www.performance-materials.basf.com/ をご覧ください。