~施設コンセプトの一つである「ちがいから」をテーマにパラアーティストによるアート作品を展示~
京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:都村 智史)は、社会福祉団体やNPO法人で美術講師として活躍する平岡 直生氏(所在地:東京都八王子市)と連携して、2025年8月18日(月)から2026年1月31日(土)までの間、東京都八王子市の「高尾の森わくわくビレッジ(以下、「わくわくビレッジ」)」にて、地元で活動するパラアーティストが描いたアート作品の販売を行います。
本企画は、わくわくビレッジの事業コンセプト「みらいにもっとわくわくを」を実現するための3本の柱※の一つである「ちいきから」に着目し、地元で活動するアーティストや団体を中心とした協力のもと、わくわくビレッジ館内の壁面をディスプレイスペースとして活用します。さらに、平岡氏をパートナーに迎えることにより、主に知的障がいのある方を対象にした絵画クラブ「絵画クラブアトリエ響」や、八王子市内の福祉作業所のパラアーティストの約50点の作品を扱い、3本の柱のうち「ちがいから」も体現する取り組みとなります。
本企画を通じて、施設内共用部に来館者が気軽にアートに触れることができる空間を設け、作品を鑑賞するだけでなく購入もできる新たな経済活動の仕組みを創出するとともに、施設のデザイン性強化による、新たな来館動機の創出を図ります。
※わくわくビレッジの事業コンセプトを実現するため、「ちいきから」「ちがいから」「なかまから」の3本の柱で構成される。詳細は、【参考2】を参照。
【本件のポイント】
①8月18日(月)から、わくわくビレッジにてパラアーティストが描くアート作品の販売を開始。
②館内に現在飾っている、社会福祉団体やNPO法人で美術講師として活躍する平岡直生氏や同氏が指導するパラアーティストによる約50点の絵画作品が対象。随時作品を追加し、累計100点以上の作品展示を目指す。
③本企画を通じて、来館者が気軽にアートに触れることができる空間を設け、作品を鑑賞するだけでなく購入もできる新たな経済活動の仕組みの創出を促す。また、本企画の効果検証を行い、継続的な展開を検討していく。
1.高尾の森わくわくビレッジ パラアーティストのアート作品販売について
(1)目的および背景
わくわくビレッジでは、事業コンセプト「みらいにもっとわくわくを」を実現するための3本の柱として「ちいきから」「ちがいから」「なかまから」を据え、あらゆる子ども・若者に対し平等な参加機会を提供することを目指しています。本企画は、「ちがいから」の取り組みの一つとして、様々な困難を抱えるパラアーティストによるアート作品を通じて、一人ひとりに「ちがい」があることを体験し、他者への理解を深めることでDE&Iの浸透を図ります。
平岡氏は、2007年から八王子で主に障がいのある方を対象とした絵画クラブ「アトリエ響」を主宰し、現在は八王子市内の社会福祉法人、NPO法人にて絵画、造形活動の講師を務めています。そして、それらのアート作品を展示するスペース「喫茶オーレ」を2022年に西八王子にオープンし、「八王子ローカル×福祉×アート」をコンセプトに活動しています。
この平岡氏の活動コンセプトとわくわくビレッジの想いが重なり、今回の取り組みが実現しました。
(2)企画名
「わくわく エブリナーレ」
※エブリナーレとは、「エンナーレ」(イタリア語で「~年に1度」という意味で、芸術祭などで「~年に1度」という間隔で開催される催しを指す言葉)と「エブリー」(「すべての」「あらゆる」などの意味)を掛け合わせた造語です。
(3)販売期間
2025年8月18日(月)~2026年1月31日(土)
(4)設置場所
高尾の森わくわくビレッジ 施設内共用部 壁面
(5)販売時間
各日11:00~17:00
(6)販売場所・購入方法
わくわくビレッジ1階フロント
購入の際、各作品に記載の「展示商品番号」をフロントまでお伝えください。
※お支払いは、現金またはクレジットカードでの精算をお願いします。
2.事業パートナー平岡氏のコメント
今回、わくわくビレッジを舞台に「八王子ローカル×福祉×アート」を表現し、地域で楽しく元気に生きていく、そんな機会をいただけて嬉しく思います。
普段は福祉施設の職員の仕事もしており、そこで大きく学んだことは「地域で生きる」ことの大切さや難しさです。私は福祉施設でのアート活動を通じて、障がいのある方、ご家族、施設の職員から、応援していただけることが多くなり、「地域で生きる」ことがポジティブに受けとめられるようになりました。
このような機会をいただけたことに感謝し、わくわくビレッジのお客さまや関係者の皆さまにも作品を通じて「福祉とアートの可能性」を感じていただけたらと思います。
3.お客さまのお問い合わせ先
高尾の森わくわくビレッジ フロント TEL.042-652-0911
【参考1】「高尾の森わくわくビレッジ」について
東京都のPFI事業により運営されている、都立八王子高陵高校の建物を再利用して作られた、宿泊可能な体験型学習施設です。緑豊かな環境の中、人々が自然とふれあいながら家庭や学校では体験できない学びの喜びを発見できる場を目指しています。ご家族での宿泊や学校・クラブの合宿、企業研修、スポーツ、キャンプなど、子どもから大人まで全ての方にご利用いただけます。地域に密着してきた京王グループと、青少年社会教育に貢献してきた東京YMCAグループが、ノウハウを活かし総力をあげて運営に取り組んでいます。
所在地:東京都八王子市川町55
アクセス:京王高尾線・JR「高尾駅」からバスで14分
ホームページ:
https://www.wakuwaku-village.com/
【参考2】高尾の森わくわくビレッジ 事業コンセプトについて
東京都の広域的な役割を持つ社会教育施設である当施設は、地域の特性を活かし、家庭や学校では補いきれない学びやコミュニティの場、そして子ども・若者の主体的な校外活動を支える役割を担います。子ども・若者が安心して過ごせる居場所や社会的な交流・活動の場を提供し、地域とのつながりを深めることで多様な学びを用意し、そして、あらゆる子ども・若者に対し平等な参加機会を提供することを目指します。
●事業コンセプトの考え方
【ちいきから】
高尾の自然豊富な立地を活かし、地域の大学や企業、生産者等の地域リソースを活かした多摩ならではの地域循環型教育を、産官学連携によって取組みます。
【ちがいから】
専門のNPO団体や地域の企業と連携し、「ユニバーサル・アプローチ」を実現します。また、仕事体験等の一過性の取組みにとどまらず、就労機会につながるような継続的な活動を目指します。
【なかまから】
子ども・若者と年齢が近く、身近な「ナナメの存在」や、ヨコのつながりとなる校内外の有人との自由な交流を深めるインフォーマルな場を用意し、子ども・若者が自分自身でいられ、世界が広がることを大切にできる、主体的な学びの場を支援していきます。
【参考3】平岡 直生氏について
八王子市在住。2007年より、主に知的障がいのある方を対象にした絵画クラブ「アトリエ響」を主宰。2022年からは、西八王子にギャラリー「喫茶オーレ」をオープンし、パラアーティストの作品展示などを行っている。現在、八王子市内の社会福祉法人、NPO法人など福祉施設の美術講師としても活動している。
<主な個人のアーティスト活動>
2004 GEISAI 6 リキテックス賞
2007 八王子夢ビエンナーレ入選
2008 新宿プロムナードギャラリー(東京都歴史文化財団)個展
2014 ART TRACE GALLERY個展
2016 東京ワンダーシード2016入選
2018 金多屋GALLERY(八王子)個展
2019 ART TRACE GALLERY個展