東京工科大学デザイン学部(東京都大田区西蒲田、学長:香川豊)では、株式会社羽田麦酒(東京都大田区多摩川、代表取締役:今中俊平)と連携した実践的教育プログラムの一環として、学生発案による蒲田発のオリジナルクラフトビール「包(ほう)」を共同開発しました。9月24日(水)より、同社運営のオンラインショップおよび都内レストランにて数量限定で販売されます。
■地元ブルワリー3社と学生45名が参加、企画から商品化まで実践的デザイン教育プログラム
この取り組みは、地域の魅力の抽出からコンセプト立案、製造、商品化、宣伝、販売までのプロセスを体験的かつ実践的に学ぶデザイン教育プログラム(注1)であり、4月~6月にかけて同学部3年生の有志45名が参加。大田区内のクラフトブルワリー3社との連携のもと、12チームによる「新商品開発コンペ」を開催し各社へのプレゼンテーションを行いました。この第1弾(注2)として、(株)羽田麦酒と3名の学生チームの協働による商品化が実現しました。
■コンセプトは蒲田に息づく「包容力」。出汁の効いた包み込むようなまろやかな味わいとデザイン
同学生チームは、蒲田の街中をリサーチする中で、多国籍料理店などが並ぶ繁華街から昔ながらの銭湯まで一見混沌としたイメージの中にも、国籍や世代、暮らしを問わず多様な人々や文化を温かく受け入れる土地柄の「包容力」というテーマに着目。商品コンセプト、副原料案、味覚構成、ネーミング、ラベル、販促品などの提案をはじめ、メーカーと製品化に向けた協議や試作を重ねてきました。同商品は、上面発酵製法を用いた琥珀色のアンバーエールで、麦芽の甘みと鰹節・昆布・椎茸で取った出汁の風味がじんわりと広がる、苦みを包み込むようなまろやかな仕上がりとなっています。また飲む温度によっても香りの変化を感じることができるほか、炭酸は中程度の細かな泡に調整することで優しい飲み心地も追求しました。パッケージなどのデザインは、丸みを帯びた「包」のロゴと、出汁の効いた豊かな味と多様な個性が混じる街のイメージをグラデーションで表現しています。
■開発に参加した学生チーム(デザイン学部3年 木原あかり、大竹紀愛、狩野遥)のコメント
「約3ヶ月の制作期間を経て、企画・デザイン・味作りまでを行い、クラフトビール「包」が誕生しました。蒲田の街に息づく"包容力"をテーマに、何度も議論や試作を重ね、想いをデザインや味わいに込めました。この取り組みを通して、商品作りの楽しさや難しさを学ぶと同時に、蒲田という街への愛着も深まりました。また、羽田麦酒さんのサポートで、自分たちのデザインが初めて商品として世に出るという、かけがえのない経験となりました。この街の包容力が、クラフトビールを通じて広がっていくことを願っています」
(注1) 2024年に同学部の教員が本教育プログラム導入に先駆けて試験的に実施。オリジナルクラフトビール「白蒲田」 として商品化されました。クラフトビールプロジェクト特設サイト:
https://www.tutcraft.com
(注2) 他の2社(2チーム)によるクラフトビールも、今後順次商品化される予定です。
【商品概要】
・商品名: 包(ほう)
・名 称: ビール
・原材料:麦芽(イギリス製造・ドイツ製造・その他)、出汁(鰹・昆布・椎茸)、ホップ、はちみつ
・内容量: 330ml
・アルコール度数: 5%
・製造者: 株式会社羽田麦酒 羽田ブルワリー(東京都大田区多摩川1-23-12)
・価 格: 770円(税込)
※ビール単体価格
※オンライン販売限定のオリジナル風呂敷は、ビールとセットまたは単品にて購入いただけます。
【販売概要】
・発売日: 9月24日(水)より数量限定で販売
・販 売:
[オンラインショップ] HANEDA BREWERY ONLINE SHOP
https://hanedabrewery.stores.jp/
[店舗] brew lounge 市ケ谷(東京都千代田区九段北4-3-6)
https://haneda-brewery.com/relatedshops/
■株式会社羽田麦酒
飲食店向けのOEM供給を専門とする受託生産専業型のブルワリーとして2014年12月に開業。酒類等製造免許や醸造設備を持たないビアパブが、自店のオリジナルビールを提供できるように、代行でビールの製造を行ってきました。現在は、OEM製造のほかに、羽田ブルワリーオリジナルブランドビールも多数開発・販売しています。リキュール製造免許の取得に伴い2020年より新事業としてオリジナルクラフトジンの製造も開始。
今後も羽田から、クラフトビール・クラフトジンの話題を提供し続けます。
・URL:
https://haneda-brewery.com/
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/