【東京ミッドタウン】才能あるデザイナーやアーティストの発掘・支援・コラボレーションを目指したデザインとアートのコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2025」結果発表

受賞・入選作品展示:10月10日(金)~11月9日(日)

東京ミッドタウン(港区赤坂 / 事業者代表 三井不動産株式会社)は、“「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街”をコンセプトに掲げており、その一つのアクションとして、才能あるデザイナーやアーティストとの出会い、支援、コラボレーションを目指したアワードを、デザインコンペとアートコンペの2部門にて開催しています。今年は副賞としてパートナー賞を新設し、受賞者・ファイナリストの中からパートナー企業や機関が選出した方に対するコラボレーションの機会も設けています。

この度、計1,429点の応募作品案の中から各賞を決定。グランプリを含む全15点の受賞・入選作品を11月9日(日)まで、東京ミッドタウンのプラザB1に展示いたします。

デザインコンペ グランプリ
テーマ :THE NEXT EXPERIENCE
グランプリ賞金 100万円
《BRAILLE PARROTER》
大井はるか


アートコンペ グランプリ
テーマ :応募者が自由に設定
グランプリ賞金 100万円
《My Gaze, My Choice.》
リブ

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TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 デザインコンペ受賞作品一覧
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■グランプリ(1点)
作品名:《BRAILLE PARROTER》
受賞者:大井はるか

<作品コンセプト>
この笛は、指を点字のルールに沿って動かすことで言葉を音楽に変える楽器だ。点字の習得が難しい人も、音楽による会話を楽しみながら自然に点字を学ぶことができる。視覚障碍者の約90%が点字を使えない現実がある中で、この笛は点字を使う人と使わない人の橋渡しとなり、互いの理解を深める。音楽による会話を通して、言葉の重みや伝えることの難しさ、通じ合えた時の喜びを私たちに思い出させてくれる。

■準グランプリ(1点)
作品名:《みせずきん》
受賞者:ムラタとヨネヤ/村田慶次、米谷颯太

<作品コンセプト>
みせずきんは、日常のそばに「安心」を置いて“もしも”に備えられる、新しい防災のかたちです。しまい込まれがちな防災用品に、触れたくなる存在感を与えることで、使われない道具を“そばにある安心”へとやさしく更新します。普段は暮らしにとけ込むぬいぐるみ、いざという時は頭部を守る防災ずきんに変わります。見守るようにそこにいてくれる、その姿が暮らしと命のあいだに、もうひとつの選択肢をそっと置いてくれます。

■優秀賞(1点)
作品名:《Tesearch|手ざわりを探索するアプリ》
受賞者:Mizuki M.

<作品コンセプト>
あらゆる情報を検索できる時代になりましたが、「手ざわり」を探せる場所はいまだ少ないように感じます。これは画像や言葉を活用し、「触覚」を探索・共有できる場をオンライン上につくる提案です。手ざわりという個人的な感覚を他者にシェアしてみると、思いがけず身近な世界の豊かさに気付くかもしれません。日常の触覚を可視化するこのコミュニティは、人間本来の身体性を再発見する新しい体験の場となるのではないでしょうか。

■ファイナリスト(6点) ※今年度は6点になりました。
  
  

【写真上段左】
 作品名:《TEN》
 入選者:IM JUN

【写真上段中央】
 作品名:《Pause 6》
 入選者:岩田湖春

【写真上段右】
 作品名:《葉っぱきっぷ》
 入選者:OCHIBA/松尾一輝、菅﨑瑞希

【写真下段左】
 作品名:《外に目を向けさせる通知》
 入選者:清水広大

【写真下段中央】
 作品名:《神々しい朝礼台》
 入選者:プランナー陣/児玉 悠、黒川大成、川西萌登

【写真下段右】
 作品名:《Vibrain》
 入選者:三隅玲那

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TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 デザインコンペ審査員総評
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◆デザインコンペ審査員
倉本 仁(プロダクトデザイナー)/ 篠原ともえ (デザイナー/アーティスト)/ 菅野 薫 (クリエーティブディレクター/クリエーティブテクノロジスト)/ 中村拓志 (建築家)/ 山田遊 (バイヤー)

※審査員総評はオフィシャルサイトよりご覧いただけます。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2025/design.html

◆総括
「THE NEXT EXPERIENCE」というテーマのもと、テクノロジーや価値観の変化、多様化するライフスタイルなどのバックグラウンドから考えうる、未来に向けた体験のアイデアを募集しました。デジタル体験価値の提案や、逆ネクストとも言えるプリミティブな提案など、実に幅の広い “次なる体験”の作品案が集まりました。クラフトの精神を感じる“もの”の美しさを備えたデザイン、現代生活には欠かせないデジタルデバイス内のアプリケーションのデザインが上位に多く残りました。用紙1枚の作品案から二次審査に進んだファイナリストは、自身のアイデアへの深い洞察に加え、模型の質・提案の深度・プレゼンテーション力ともに高いレベルを備えており、審査員が唸るような場面も見られました。上位賞に関しては、多様な背景をもつ方々に向けたインクルーシブな視点、いつか訪れる災害へのアイデアなど、見過ごされがちな分野を真摯に捉え、デザインの力で見事な提案に仕上がっていたことが印象的でした。今回の受賞・入選作品についてはこれまでと同様、実現化・社会実装化を目指していきます。

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TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 アートコンペ受賞作品一覧
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■グランプリ(1点)
作品名:《My Gaze, My Choice.》
受賞者:リブ

<作品コンセプト>
まなざしを選ぶ行為は、選択の自由を取り戻すこと。選択肢ごと覆い隠されてしまう社会では、義眼に限らず、性別・障害・年齢・出自・容姿・犯罪被害など、多様な人々の「在り方」に視線が重くのしかかる。
そのまなざしは誰のものか? 「かわいそう」「こわい」「普通じゃない」と決めるその視線は?
なぜ自分の在り方を他者の視線で決めなければならないのか?
この作品は通りすがりのあなたに問いを手渡し、選ぶ自由を差し出す。

■準グランプリ(1点)
作品名:《振る舞いの機微》
受賞者:山﨑結以

<作品コンセプト>
幼少期を「社会性の学び始め」と捉え、集団行動のなかで表れるそれぞれの振る舞いの機微を描くことで、価値観の異なる他者とともに生きていくこと、という普遍的なテーマに触れています。
排他的な空気が広まる現代を生きる中で、他者との関わりについて想像し学ぶことの重要性を強く感じています。絵の中にかつての自分や誰かの面影が重なり、思いを巡らせる時間を過ごしていただけたら幸いです。

■優秀賞(1点)
作品名:《nemui》
受賞者:岡田希乃風

<作品コンセプト>
寝る前、支度を済ませてもう目を瞑るだけ…でもついスマホを見てしまう。誰しも心当たりがある瞬間に焦点を当てた。何もないように見える寝る前の時間には安心感や孤独、外では見せない素の感情が浮かぶ。言葉にしにくいその感情を、一目ずつ編み重ねて形にした。編むという行為は、私にとっては時間を編むことでもある。人が行き交う都会だからこそ、この瞬間をくり抜いて形にする意味があると思っている。

■ファイナリスト(3点)
  

【写真左】
 作品名:《growth ring》
 入選者:岩佐美和子

【写真中央】
 作品名:《Generated Pimples》
 入選者:善養寺歩由

【写真右】
 作品名:《Torch Interval》
 入選者:吉田桃子

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TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 アートコンペ審査員総評
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◆アートコンペ審査員
金澤 韻(現代美術キュレーター)/永山祐子(建築家)/林 寿美(インディペンデント・キュレーター)/ヤノベケンジ(現代美術作家/京都芸術大学教授/ウルトラファクトリー・ディレクター)/脇田玲(アーティスト/慶應義塾大学教授)

※審査員総評はオフィシャルサイトよりご覧いただけます。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2025/art.html

◆総括
アートコンペでは、テーマは「応募者が自由に設定」とし、東京ミッドタウンを代表するパブリックスペースであるプラザB1を舞台に、場所を活かしたサイトスペシフィックな作品を募集。18回目となる今回は総計303作品の応募がありました。作家たちは自身の表現を東京ミッドタウンという場に重ね、新たな価値を模索。その過程では審査員による白熱した議論が交わされ、最終審査に進む6作品が選出されました。各審査員の中でも東京ミッドタウンが掲げる「JAPAN VALUE」とは何かをあらためて問い直す審査会となりました。グランプリに輝いた作品は、作家自身の課題意識を東京ミッドタウンという公共空間でインスタレーションとして発信する強い動機と創作意欲が高く評価されました。さらに、この度、受賞者およびファイナリストの中から選ばれた方に、パートナー企業・機関より副賞が贈られる「パートナー賞」を新設しました。本年度は、アートコンペのパートナー企業としてご参加いただいた三井デザインテック株式会社より、《振る舞いの機微》を制作された山﨑結以さんに対し、パートナー賞が授与されました。

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トロフィー
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TOKYO MIDTOWN AWARDでは、年度ごとにオリジナルのトロフィーを制作しています。今年度のトロフィーはアートコンペの審査員、永山祐子さんがデザインした作品です。
 
▲(左)TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 トロフィー、(右)TOKYO MIDTOWN AWARD ロゴマーク

【コンセプト】
TOKYO MIDTOWN AWARDのロゴを立体にし、一筆書きのガラスのトロフィーにしました。見慣れているロゴも、立体にし角度を変えてみると全く違った形と繋がりが見えてきます。世の中にある事象をいつもと違う角度から見て、新しい発見をすることからアートもデザインもはじまるのではないでしょうか。私たちを取り巻く世界を新鮮な気持ちで見回していく、そんな姿勢でものづくりに向かっていきたいという思いを込めました。

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展示情報
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【TOKYO MIDTOWN AWARD 2025 EXHIBITION】

期間:2025年10月10日(金)~11月9日(日)
全15点の受賞・入選作品を東京ミッドタウンのプラザB1に展示いたします。
※他、デザインコンペ一次審査通過作品1点を展示
▲東京ミッドタウン・オーディエンス賞(昨年の様子)

【東京ミッドタウン・オーディエンス賞】
展示期間中、来場者の一般人気投票を実施し、展示作品の中から
「東京ミッドタウン・オーディエンス賞」を決定します。
※投票結果は11月下旬にTOKYO MIDTOWN AWARDオフィシャルサイトにて発表

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パートナー賞
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今年は、アートコンペの受賞者・ファイナリストの中から、パートナー企業・機関が選出した方へ副賞としてパートナー賞が授与されます。
アートコンペ パートナー賞
《振る舞いの機微》
山﨑結以


【パートナー企業】



三井デザインテック株式会社
会社概要: https://www.mitsui-designtec.co.jp/


●選出コメント
村元祐介(三井デザインテック株式会社 代表取締役社長)

私ども三井デザインテックは、空間創造を通じて「くらしと社会の未来をつくる」という理念のもと、日々事業に取り組んでおります。本作品は、価値観の異なる他者との共生を深く見つめ、その卓越した芸術性と相まって、私どもが志す多様な人々が心豊かに暮らすウェルビーイングな空間に新たな視座と可能性をもたらすものと期待し、本賞を贈呈いたします。

●パートナー賞の内容
三井デザインテック本社での作品展示

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受賞者支援
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東京ミッドタウンは、受賞者・入選者の成長を継続的に支援するとともに、コラボレーションの機会を創出していくことに努めています。デザインコンペでは、受賞作品の実現化サポートや、季節イベントにおいてデザイナーとして起用。アートコンペでは、東京ミッドタウンからの作品制作委託やワークショップ開催などを通して、受賞者が活躍できる場の創出を強化しています。
こうした取り組みに加え、直近では、日本橋の再開発事業における新築工事用仮囲いへの作品掲出や、三井不動産が管理するオフィス共用部へのアート設置など、活躍の場を東京ミッドタウンの外にも広げています。
 
▲(左)日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事用仮囲い ナカミツキ氏による作品
(右)日本橋室町三井タワー5Fロビー オープンスペースへのアート設置 青沼優介氏による作品

※各作品は、2025年11月上旬まで東京ミッドタウン館内に展示します。
※受賞者・ファイナリストには、継続的な作品発表の機会提供等を行います。
概要の詳細は公式サイトをご参照ください
TOKYO MIDTOWN AWARD公式サイト 
www.tokyo-midtown.com/jp/award/

※デザインコンペ、アートコンペの各受賞作品画像は、以下のURLよりダウンロードいただけます。
www.tokyo-midtown.com/press/index_press.htm


■This is MECENAT 2025認定について
東京ミッドタウンが“「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街”をコンセプトに、次世代を担うデザイナーやアーティストの発掘と支援、その先のコラボレーションを目的として、2008年よりデザインとアートの2部門で開催するコンペティション。
17年間の実施で、応募者数延べ25,763組の中から、デザインコンペでは、147組・253名(延べ153組・274名)、アートコンペでは、93組・98名の受賞者・入選者を輩出。作品だけではなく、アイデアや作品を生み出すことのできる「人」にもフォーカスするアワードへの進化を目指しています。
また、「TOKYO MIDTOWN AWARD 2025」は、芸術文化振興による豊かな社会創造活動として「This is MECENAT 2025」に認定されています。2014年から毎年認定を受けており、2016年には同協議会が主催するメセナアワードで優秀賞「東京なかつまち技芸賞」を受賞いたしました。

「This is MECENAT」は、公益社団法人企業メセナ協議会が主催する、全国各地で企業などが取り組むメセナ活動(芸術文化振興による豊かな社会創造活動)の社会的意義を示すことを目的とした認定制度です。この認定を受けた活動はそのシンボルとして「メセナマーク」が発行され、これまでに純粋な芸術文化支援をはじめ、環境、福祉、地域活性化といった社会課題の解決に向けた取り組みなど、2014年のスタート以降、のべ1,600件以上の活動が登録されています。

東京ミッドタウンについて
東京ミッドタウンは、広大なグリーンと6つの建物からなる複合都市です。街にはさまざまなショップやレストラン、オフィス、ホテル、緑地、美術館などの施設が集まっています。

四季を感じるイベントで季節に寄り添い、いたるところに息づくデザイン・アートや「TOKYO MIDTOWN AWARD」が発掘した若き才能にふれて新たな発見を。そして街に根づくおもてなしで心が解きほぐされていく。

それらを融合させることで
訪れた人に、上質で心地よい場所と時間を提供することを目指しています。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/about/

三井不動産グループのサステナビリティについて
三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪ととらえ、社会的価値を創出することが経済的価値の創出につながり、その経済的価値によって更に大きな社会的価値の創出を実現したいと考えています。2024年4月の新グループ経営理念策定時、「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、「1.産業競争力への貢献」、「2.環境との共生」、「3.健やか・活力」、「4.安全・安心」、「5.ダイバーシティ&インクルージョン」、「6.コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定しました。これらのマテリアリティに本業を通じて取組み、サステナビリティに貢献していきます。

【参考】
 ・「グループ長期経営方針」 
  https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/innovation2030/
 ・「グループマテリアリティ」 
  https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/approach/materiality/

この企業の関連リリース

この企業の情報

組織名
東京ミッドタウンマネジメント株式会社
ホームページ
https://www.tokyo-midtown.com
代表者
藤山 吾朗
資本金
10,000 万円
上場
非上場
所在地
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-1
連絡先
03-3475-3100

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