~ソフトウェアの所有コストを削減し、安価で迅速な導入を実現~
ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)は、クラウド上で提供するSaaS型の「SAS(R) Fraud Framework for Insurance」を発表しました。
保険会社にとって保険の不正請求対策は困難で大きな支出を伴います。しかし、組織的犯罪グループにとっては、保険詐欺はローリスク、ハイリターンのビジネスであり、実際に、損害保険会社の保険詐欺による年間損失額は米国だけでも400億ドルに達しています。
不正検知のアナリティクス・ソリューションをより早くかつ安価に提供するため、SASはクラウド上でのSaaS型SAS Fraud Framework for Insuranceの提供を開始しました。この新しいオプションは、調査担当者の生産性の向上とソフトウェアの所有コストの削減を実現するだけでなく、SaaSとしてSAS Cloud上で安全に運用することができます。
米国のGrange Insurance社は不正請求対策の重要性を認識しており、一刻も早い対策ソリューションの導入を望んでいました。自動車保険、住宅保険、生命保険、事業保険の各種商品を米国の13州で保険契約者に提供する同社は、従来のオンプレミスでのインストールに数カ月も要することに懸念を示していました。その他にも、ハードウェアの調達、インストールと環境設定の管理、追加で必要となる社内のITリソースの確保などを行う必要がありました。Grange Insuranceはクラウドベースの不正検知ソリューションとして、SAS Fraud Framework for Insuranceの採用を決定した結果、運用開始まで従来は数カ月かかるところを数週間で実現できました。
Grange Insuranceの保険請求担当バイスプレジデントのケン・コゼック(Ken Kozek)氏は、「不正請求対策はすべての保険会社にとって最重要課題です。SAS Fraud Framework for Insuranceを使うことで、不正行為の可能性が高い事案をより正確に検知することができます。また事前構築済みの不正関連の分析モデルのおかげで、ソリューションの導入を迅速に行えました」と述べています。
業界アナリストが指摘しているように、企業のIT支出は、オンプレミスでの導入からクラウドでの導入へと移っています。CEB TowerGroup社は、59%の保険会社は今後数年でクラウド・ソリューション・テクノロジーへの支出が増加すると予測しています。[1]
CEB TowerGroupのシニアエグゼクティブ・アドバイザーのカレン・パウリ(Karen Pauli)氏は、「保険会社の規模に関わらず、利用しやすいクラウド上のアプリケーションやサービスは、保険業界において大きな潜在需要があります。クラウド上のSAS Fraud Framework for Insuranceによって、保険会社は不正検知のアナリティクス・テクノロジーを迅速かつ経済的に活用できるようになります」と述べています。
SAS Fraud Framework for InsuranceはSASの高度な不正検知アナリティクス・エンジンを活用して、ビジネスルール、異常の検出、予測分析、データベース検索、リンク分析などの数多くのアナリティクス手法を提供します。これにより、従来型の手動による検出方法よりも多くの疑わしい行為を見破ることができます。
疑わしい請求行為の検出および組織的犯罪グループの特定に対するクラウド型・オンプレミス型のSAS Fraud Framework for Insuranceの詳細については、下記URL(英文)をご参照下さい。
http://www.sas.com/content/dam/SAS/en_us/doc/factsheet/sas-fraud-framework-insurance-103882.pdf
SAS Fraud Framework for Insuranceの日本語版紹介ページは下記をご参照ください。
http://www.sas.com/ja_jp/industry/insurance/fraud-framework.html
[1] CEB TowerGroup, Adoptions and Investments in Financial Services Technologies, CEB, 2014.
<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、革新的なソリューションを通じて、75,000以上の顧客サイトに、パフォーマンスを向上し、より正確で迅速な意思決定を行う支援をしています。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万3千名、日本法人約250名(
http://www.sas.com/jp )
SAS Institute Japanは、多くのお客様とパートナー企業に支えられ、日本において30周年を迎えることができました。「これからもAnalyticsでイノベーションを」を合言葉に、日本のアナリティクス市場の深耕を図り、日本の企業や社会に貢献してまいります。
*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
*2015年6月16日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。