2017年4月、フェリス女学院大学は、同大の伝統あるリベラル・アーツ教育を21世紀型の教養教育として展開する「全学教養教育機構(CLA)」を開設する。このたび、その拠点となる「CLA棟」開設に向けた第1期工事が完了し、教室フロアが整備された。「CLA棟」は緑園キャンパスの現2号館を改修して設置。12月から行われる第2期工事では、「ウェルカムセンター」や「国際センター」などが含まれる1、2階部分の整備を行う予定。
CLA棟は4階建てで、第1期工事(2016年7月~9月)では3、4階の教室フロアを整備。教室フロアは、大教室(100名程度収容)3教室、中教室(60名程度収容)2教室、小教室(40名以下)9教室の全14教室で構成されている。
小教室のうち4教室は演習室となっており、全学教養教育機構(CLA)で展開されるアクティブラーニング型の授業やグループワーク形式の授業で活用される。各教室の廊下側の壁はガラスのパーティションを使用し、明るく活動的な印象の校舎となった。
第2期工事(2016年12月~2017年3月)では1、2階のフロアを改修。学院の歴史資料を展示するとともに、学生や来訪者の集いの場となる「ウェルカムセンター」、建学の精神と教育理念「For Others」の象徴的な活動の場として「コイノニア・コーナー(宗教センター)」「ボランティアセンター」「バリアフリー推進室」、さらには、キャンパス内外の国際交流活動を活性化し、留学を志す学生と受入留学生の支援を担う「国際センター」の設置を予定している。
【参考】
◇「全学教養教育機構(CLA)」について
フェリス女学院は、2020年に創立150周年を迎える。明治の時代に、キリスト教精神に基づいた日本最初の近代的女子教育機関を横浜に創設したメアリー・E.キダーの志と、創立以来の伝統であるリベラル・アーツ教育を継承するため、大学では「新しい時代を切り拓く女性」を育成すべき人材像とするグランドデザインを策定した。
すべての学生が、所属学部の専門的な学びと並行して、これからの新しい時代に必要な知識・技能と言語運用能力、課題発見・解決の方法を4年間にわたって学ぶカリキュラムを2017年4月からスタートさせる。この学びを推進するのが、「全学教養教育機構(CLA)」である。
CLAのカリキュラムは、次の7つの科目群と1つの課程で構成される。
「キリスト教科目」「語学科目」「知のフロンティア科目」「実践教養科目」「フェリス教養講義科目:For Others」「健康・スポーツ科目」「留学生科目」「FERRIS+(フェリスプラス)実践教養探求課程」
特に「FERRIS+(フェリスプラス)実践教養探求課程」では、課題解決型授業(PBL:Project-Based Learning)を効果的に取り入れ、大学での学びと社会との接点を意識しつつ、現代社会で求められる教養について主体的・体験的に学ぶ。課程修了者には、就職活動開始前の時期に修了証を発行。就職活動に生かすこともできる。
※「全学教養教育機構(CLA)」の詳細については、本学公式サイト内の特設ページ
http://www.ferris.ac.jp/cla/ をご覧ください。
▼本件に関するお問い合わせ先
フェリス女学院大学 企画・広報課
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