近畿大学水産研究所は、泉南市が実施する地方創生事業の一環として、今年3月から岡田浦漁業協同組合が行っている伝統あるアナゴの養殖に協力している。
大阪湾でアナゴを養殖するうえでの一番の課題は、夏場の高い水温。27℃で死んでしまう。
そのため、地元漁協では、今年4月に泉南沖で捕獲し、岡田漁港で育てたアナゴの稚魚約1,000匹を、7月に近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市)へ輸送した。同実験場では、夏場でも23℃程度の水温での飼育が可能で、この取り組みは、季節に応じた養殖基地の変更を行い、夏場の水温上昇によるアナゴの成長阻害を回避するための経営モデルの検証を目的としている。
12月8日(木)には、夏場を富山県で過ごし、大きく育った「泉南生まれ近大育ち」のアナゴが元気に里帰りする。
里帰りしたアナゴは、限定100セットのふるさと納税返礼品として、たれ焼き・白焼きに加工して、一般にお披露目する予定。
【参考】
○泉南市は、大阪府下の市町村でアナゴ漁獲量第1位。
○アナゴは泉南市の伝統の証。
泉南市マスコットキャラクター「泉南熊寺郎」の右手の刀はアナゴがモチーフ
○漁獲量は減少の一途をたどっている。
(平成16年:140t→平成25年:25t)
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