聖心女子大学(東京都渋谷区)内にある登録有形文化財の旧久邇宮邸御常御殿、ほかの歴史的建造物が、国の重要文化財に指定されることになりました。
いずれも大正期に建造され、和風を基調とした宮家の本邸としては唯一現存する貴重な建築物。同大では創立以来、今日に至るまで、これらの文化財を課外活動や授業などの場として活用してきましたが、年に数回の一般公開も引き続き実施していくこととしています。
聖心女子大学構内の旧久邇宮邸御常御殿(通称「パレス」)は、登録有形文化財として、これまで大切に保存するとともに、学生の課外活動や授業などの場として活用してきましたが、この度、国の重要文化財に指定されることになりました。
指定の名称は「旧久邇宮邸(聖心女子大学)」で、大正7年竣工の本館小食堂(パレス西棟)と正門、および大正13年築の御常御殿(パレス東棟)がその対象の建物です。
また、後の香淳皇后が大正13年1月のご成婚の際に宮中に向かわれた本館玄関(車寄部分)も、附(ツケタリ)指定となりました。
これらの建築物は、聖心女子大学が昭和23年の創立と同時に譲り受けた後、今日に至るまで、様々な教育・研究活動等のために利用してきました。この間、必要な補修を経て、平成27年度には国の補助金も得て大規模な耐震改修を実施し、より安全な施設として、今後とも末永く利用していくことができる環境を整えたところです。
今回の重要文化財への指定基準は「意匠的に優秀なもの」「学術的価値の高いもの」とされています。これまでも、日本文化への理解を深める場として、学生や教職員による利用に加え、ほぼ毎年実施してきた一般の方への公開等の機会を通じて、和風を基調として建築された宮家の本邸として唯一現存している建物の意匠や、その内部を飾る芸術作品の数々を多くの皆さまに御覧いただいてきました。
この度の重要文化財への指定は、聖心女子大学の卒業生・在学生・教職員、その他の関係者にとってたいへん名誉で喜ばしいことであり、これまで様々な形で支えてくださった学内外の皆さまに心から感謝するとともに、このかけがえのない文化財を将来に伝承していく決意を新たにしています。
なお、今後の一般公開の日程等については、本学公式ウェブサイト等でご案内します。
http://www.u-sacred-heart.ac.jp/index.html
▼旧久邇宮邸の重要文化財への指定等に関する問い合わせ先
聖心女子大学総務部総務課(平日9時~17時、土曜日9時~12時)
〒150-8938 東京都渋谷区広尾4-3-1
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