関西大学では、コロナ禍の学生の実態把握や教育改善等を目的として、昨年度に引き続き第3弾となる学生アンケート調査を実施しました。本調査は、在学する学部生27,736人に対して、インターネットによる無記名方式で実施したものです。〔調査期間:2021年7月5日~7月30日。有効回答:5,591件(回収率:20.2%)〕
【本件のポイント】
・コロナ禍の学びの実態を把握するため、第3弾となる学生アンケートを実施 (有効回答:約5,600件)
・対面授業の「満足度」「理解度」が前回調査から約14ptアップ
・学習効果・意欲を高めるうえで、学生が最も効果的と考えているのは「教員からのフィードバック」
▽ 調査結果の詳細:
https://www.kansai-u.ac.jp/ir/student_survey_2021sp_digest.pdf
<本学における授業運営の方針> (ご参考)2020年度春:原則遠隔、2020年度秋:原則対面(一部遠隔)
2021年度の授業方針は原則対面としてスタート。その後、緊急事態宣言に伴う要請により4月19日から6月20日は遠隔授業にシフトし、6月21日(宣言解除後)からは対面授業を再開した。秋学期については、9月21日から10月11日までは原則遠隔、10月12日からは原則対面の方針を予定している(10/7現在)。
<授業形態別の満足度・理解度>
◎満足度 <対面授業:61.1%、リアルタイム:49.3%、オンデマンド:70.3%、教材提示:49.4%>
◎理解度 <対面授業:74.6%、リアルタイム:63.6%、オンデマンド:70.6%、教材提示:51.8%>
<春学期における履修科目の対面/遠隔の割合(通常期 ※4月19日~6月20日を除く)>
対面授業:58.3%、遠隔授業:41.7%
■ 対面授業の学生満足度が向上。授業改善の取組みの成果も表面化
まず、授業の「満足度」や「理解度」についての設問では、両項目ともに前回比約14pt増となりました。さらに、「対面授業で困っていること」の設問では、「一方的な講義が多い」と答えた学生が約15%(前回調査より22.7pt減)となり、授業運営の課題でもあった「双方向性の確保」に関して、大幅な改善傾向がみられました。その他、「質問がしにくい」や「先生の指示が分かりにくい」といった設問も前回から2~3pt減となり、全体的な満足度向上につながったものと推察されます。
また一方で、「学習意欲や学習効果を高める上で効果的な方法」を質問したところ、学生が最も効果的と考えるものは「教員からのフィードバック」であることが示されました。
■ 遠隔授業では依然としてオンデマンド型が人気。課題の多さへの不満は大幅減少
遠隔授業における「満足度」、「理解度」は、上記のとおりオンデマンド型がいずれも高く、依然として自分のペースで学習できる利便性をメリットに考える学生が多いことが見受けられます。一方、2020年度春の第1弾調査において、約80%の学生がストレスと感じていた「課題の多さ」については、前回が51.8%、今回が48.2%と減少傾向にあり、遠隔授業への慣れやハイブリッド教育による対面・遠隔の科目バランスが影響しているものと考えられます。今後は大学DXの推進とともに、オンデマンドの良さと対面の良さを 組み合わせた教育の展開も期待されます。
■ 課外活動(クラブ・サークル)への参加状況はコロナ禍前と比べて10pt減
クラブやサークルなどの課外活動団体への所属率を調査したところ、コロナ禍前の約60%から10pt近く落とし、50.1%となりました。その要因として、2020、21年については例年規模の新歓行事が開催できなかったこと、また普段から活動制限があることなどが学生の選択に消極的に働いたのかもしれません。
キャンパスでの学びや出会いで、自身の成長に不可欠な「つながり」が生まれます。本学では、今後もしっかりとした感染防止策を講じ、さらなる教育の質向上ならびに学生の生活環境改善に努めていきます。
▼本件の詳細▼
関西大学プレスリリース
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2021/No31.pdf
▼メディア関連の方▼
※取材をご希望の方は、お手数ですが、下記お問合せまでご連絡をお願いいたします。
▼本件に関する問い合わせ先
総合企画室 広報課
寺崎、木田、久保
住所:大阪府吹田市山手町3-3-35
TEL:06-6368-0201
FAX:06-6368-1266
メール:kouhou@ml.kandai.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/