弘前大学(青森県弘前市)地域創生本部ボランティアセンターは11月26日、令和4年度第2回市民ボランティア講座「避難所運営訓練」を一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとと共催で実施した。同講座は、男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営訓練を通して「誰一人取り残さない」地域防災を学ぶ防災教育プログラムとして実施したもの。当日は、同大の学生7名と市民18名、その他学生ボランティア、スタッフなど計34名が一緒に避難所づくりや要配慮者の支援の仕方、コロナ禍における避難者の受入体験などを行った。
弘前大学地域創生本部ボランティアセンターでは年に数回、市民ボランティア講座を開催している。これは、弘前市または周辺地域におけるさまざまな地域課題をテーマとして、有事における積極的なボランティア活動への参加や地域課題解決に向けた積極的な活動を推進することを目的としたもの。令和4年度の第2回となる今回は、「ジェンダー視点を取り入れた避難所運営」をテーマに避難所の運営訓練などが行われた。
当日は3部構成で、第1部はオリエンテーションを実施。一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと代表理事の小山内世喜子氏が、男女共同参画の視点から避難所運営のポイントを説明した。
第2部の班別訓練では、「総務・情報班」「乳幼児世帯班」「高齢者等要配慮者スペース」「施設管理班」に分かれて避難所運営のためのスペースづくりを体験。初めて避難所の運営訓練を行う人が多い中、お互いに声を掛け合い、時には各自で説明書を参考にしながら、実際に避難所づくりに使われるテントやパーテーション、段ボールベッド等の組み立てを行った。
そして第3部では、設営された各スペースの見学と各班による設営の感想発表、防災袋や簡易トイレの紹介が行われた。参加者は要支援者に合わせ区切られたスペースや各種物資、避難所全体の様子等を熱心に観察。参加者からは「いろんな事情を抱えた人たち毎にさまざまな要望があり、それを踏まえて避難所のルールを決めるのが大変だった」「今までは災害をどこか遠い存在のように思っていたが、このような機会があってよかった」などの感想が聞かれた。
最後に小山内代表理事から、災害時に大事なこととして「自分の命は自分で守る」ことや「互いへの思いやりを忘れない」こと、また「性別にとらわれずひとりひとりの能力を認め合い活かしあう」ことなどが挙げられ、講座は幕を閉じた。
地域創生本部ボランティアセンターは、災害に関する知識等を継続して学ぶことが重要であるとの認識から、今後も継続して地域の人々と共に防災に関する体験ができる場を作っていく。
【弘前大学地域創生本部ボランティアセンターHP】
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