東京家政大学(東京都板橋区/学長:井上俊哉)家政学部服飾美術学科の鈴木由子講師のゼミ(服飾造形第2研究室)では2022年4月から9月にかけて、カタログ通信販売で女性アパレルや雑貨、化粧品などを取り扱っている株式会社スクロール(浜松市中区)と共同で「家族への想いを込めたおうちウエアプロジェクト」に取り組んだ。学生らは同社の商品(パジャマやエプロン)について改善点のアイディアを考案し、オンライン会議やアンケート調査によってブラッシュアップを重ねた。それらの改善案が反映された商品は、2月から4月上旬頃まで配布の生協組合員向けのカタログに掲載される予定。
ロンドンの大学に研修・留学経験のある鈴木由子講師のゼミでは、東京家政大学の建学の精神「自主・自律」とロンドンのデザイン教育を礎とした、モノの見方や考え方の幅を広げる学修や創作活動を行っている。株式会社スクロールと連携したこのたびの取り組みでは、「両親や祖父母に着てほしい」というコンセプトのもと、ゼミ生らがより良い商品に改善するためのアイディアを出し合った。
まずは、4年生9名のゼミ生を商品3タイプ(エプロン、ビッグTパジャマ、ガーゼパジャマ)に合わせてグループに分けた。学生らは受け取った商品について家族へのリサーチ等を行い、改善点を洗い出した。
アイディアをまとめたシートをスクロール社に提出後は、同社からのフィードバックを受けるとともに、オンライン会議やアンケート調査を重ねていった。また、9月には撮影クルーが大学に来校し、商品と共に撮影を行った。
実際の商品開発では、価格やコンセプト、ターゲット等いろいろな条件を考えて行うため、学生らは多くのアイディアを出す必要があり、また、良い案であっても採用に至らないことがあるなど、大学での学びとは異なる体験となった。学生らはプロジェクトに取り組むなかで、生き生きとした様子で意見を出し合った。
学生らのアイディアが反映された商品は、2月から4月上旬頃まで配布の生協組合員向けのカタログに掲載される。
鈴木ゼミでは、2023年度も同社とコラボレーションした取り組みを行う予定。
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