アライドテレシス株式会社(本社 東京都品川区、代表取締役社長 サチエ オオシマ)は、株式会社Mujin(本社 東京都江東区、CEO 兼 共同創業者 滝野 一征、以下、Mujin)が、当社の無線LANシングルチャンネルソリューション(AWC-CB)をはじめとする製品を、同社が製造・物流業界に向け提案するAGV
(Automatic Guided Vehicle、無人搬送車)のトータルソリューションの標準・推奨品に採用され、本導入に関する事例を、当社ホームページで公開いたしました。
▶導入事例記事 株式会社 Mujin 様
https://www.allied-telesis.co.jp/library/case/enterprise/mujin/index.html
<導入の経緯>
製造・物流業界のスマート化は人手不足の解消や生産性の向上などを目的に10年程前から注目され、多くの企業でAGVといったIoT機器の導入が推進されています。その中で、人に代わって作業を行うAGVは人件費や人的ミスの削減、生産性の向上など高い利点がありますが、その反面、AGVの走行ルートに貨物や人の往来があった場合、障害物となってしまい適切な運搬に支障をきたしてしまうという課題もあります。
MujinのAGVは、床に設置したQRコードを読み取りながら移動する方式を採用しています。一つのシステムで数十から数百台のAGVを同時に制御が可能となり、独自の搬送制御アルゴリズムによって衝突を回避するルート調整なども出来るため、走行性能や導入コストといったパフォーマンスの最大化を実現します。
同社では、スマートファクトリーにおいて末端のロボットやAGVといったIoT機器は非常に重要な立ち位置になると考え、産業用ロボットの「知能化」を可能とする汎用的知能ロボットコントローラ「Mujinコントローラ」を開発し、知能ロボットとAGVを組み合わせた自動化ソリューションを提供しています。AGVにおいては、「AGV+無線LAN環境+サポート体制」のトータルソリューションを提供することで、様々な企業で採用されています。
しかし同時に同社では、工場や倉庫といったシーンで無線機器の利用が増えたことによる電波干渉という課題を抱えていました。過去には、この干渉が原因となり無線LAN環境に1ヶ月ほど支障をきたしてしまうということもあり、課題解消に向けた新たな無線LAN環境構築の検討を開始していました。
【無線LAN環境における課題】
・工場などで無線機器の利用が増えチャンネルが混雑していることで、パズルのように複雑な
チャンネル設計が必要
・工場などでお客様自身も把握しきれない無線LANアクセスポイントが複数存在
・無線LANアクセスポイントを追加するときには細心の注意を払ってもトラブルが発生
・無線機器の接続は見えないので、問題を把握するのが困難
Mujinは検討の末、顧客に環境構築の容易さや安定したネットワークといった利点を提供できることをポイントに、同社の「AGV+無線LAN環境+サポート体制」のトータルソリューションの標準・推奨品として当社の無線LANソリューションAWC-CBをはじめとするソリューション・製品を採用されました。
<採用のポイントと導入効果>
当社独自のシングルチャンネル技術で開発されたAWC-CB(Autonomous Wave Control–Channel Blanket)は、利用するチャンネルが一つのため、仮想的な一台のアクセスポイントとして動作することで、AGVが移動しても、他の機器の電波干渉を受けず、アクセスポイント間の切り替えもローミングすることなく安定したAGV運用が可能となりました。
「AGV+無線LAN環境+サポート体制」のトータルソリューションの付加価値が向上したとしてMujinより評価いただいた無線LAN環境には、AWC-CBの他にも、無線LANアクセスポイントAT-TQ5403や高温環境・PoE対応の産業用スイッチAT-IE210L-18GP、ネットワークを視覚的に統合管理するソリューションAT-Vista Manager EXのアプライアンスボックス版AT-VST-APLシリーズが採用されました。
【ネットワーク構成イメージ図】
【導入効果】
・仮想的に1台のアクセスポイントとして動作するため、AGVが移動しても電波干渉を受けず
ローミングレスで安定走行
・利用するチャンネルを統一することで、安定したネットワークの構築が容易に
・無線LANアクセスポイントの状況を視覚的に管理が可能
【お客様の声】
株式会社Mujin 営業本部 名古屋営業所 所長 木全 洋一郎 様
AWC-CBの提案を受けた時、これが我々の求めていた解決策だとすぐに思いました。それを受けて、提案する無線LANの標準品を切り替えました。
お客様がネットワーク環境を意識しなくて済むのが一番のメリットです。
混線を避けるため、社内で使用している既存の無線LANを使ってほしいといったご要望もありますが、セキュリティ上の観点でリモートからのネットワーク接続ができなくなるといった課題が生じます。そのような場合でもAWC-CBを使用することでお客様側での環境構築が容易になるため、ハードルが下がり、お客様も理解してくださり採用いただけることが多いです。
アライドテレシスのおかげで付加価値が大きく高まりました。AWC-CBの採用で、高度に安定したネットワークを提供する自信がつき、お客様からも高い評価をいただいています。
私たちはこの数年間、土台を作って、機能としての幹を太くし、多少のことがあっても揺れない体制作りを進めてきました。その一環が無線機器です。AGVの引き合いや販売台数は増えています。私たちは最高品質の製品を提供できる自信を持っています。AWC-CBはAGV活用においても大きな利点があります。これからも一緒に提案していきたいと思います。 |
今後もアライドテレシスはMujinと共に、製造・物流の市場でのAGVなどの導入において、安定した無線LAN環境を提供しながら、セキュリティソリューションなどのITインフラソリューションや製品、サービスをご用意し、さらなるスマートファクトリーの推進を続けていきます。
●株式会社Mujin 様の導入事例記事は下記URLよりご覧いただけます。
https://www.allied-telesis.co.jp/library/case/enterprise/mujin/index.html
【株式会社Mujin 様について】
独自のロボット知能化技術により産業用ロボットの知能化を実現し、臨機応変かつ柔軟な対応が可能な知能ロボットと、非固定設備であるAGVを用いて、製造・物流現場へ自動化ソリューションを提供。ロボットの導入障壁を解消し、重筋労働をロボットが担う事で、世界中の人々の生活、社会、未来を豊かに変えていくことを目指します。
所在地…東京都江東区辰巳3-8-5
創立…2011年
資本金…1億円
従業員数…306人(グループ計/2023年6月時点)
URL…
https://mujin.co.jp/
【製造市場に向けたアライドテレシスの取り組み】
サイバー攻撃や予期せぬ障害から製造ラインを守る対策やIoT機器の安定した活用を実現する無線LANソリューション、 データの集約・管理を行う本社と地方拠点間の安定した通信など、工場のスマート化や製造DXの実現に向けて重要な基盤となるITインフラの構築を、様々なソリューションやサービスをご用意し支援いたします。
●製造業向けソリューション
https://www.allied-telesis.co.jp/it-infra/industry/manufacture/
注)記載事項は2023年9月現在の内容です。
注)最新の情報は当社ホームページをご覧ください。
注)記載されている商品またはサービスの名称等はアライドテレシスホールディングス株式会社、アライドテレシス株式会社およびグループ
各社、ならびに第三者や各社の商標または登録商標です。
---------------------------------------------------------------------
<<製品に関するお問合せ先>>
TEL:info@allied-telesis.co.jp
URL:
https://www.allied-telesis.co.jp
---------------------------------------------------------------------
<< ニュースリリースに対するお問合せ先>>
アライドテレシス株式会社 マーケティングコミュニケーション部
E-mail: pr_mktg@allied-telesis.co.jp
TEL:03-5437-6042 URL:
https://www.allied-telesis.co.jp
アライドテレシス株式会社 東京都品川区西五反田7-21-11第2TOCビル