10月29日(日)には、画文家・宮沢洋氏、案内役の西澤崇雄(日建設計)、ドラマ「名建築で昼食を(東京編)」の監修も手がけた甲斐みのり氏登壇のトークイベント開催
株式会社日建設計(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大松敦)は、大阪府立中之島図書館にて開催される「イラスト名建築ぶらり旅・原画展」に共催しました。
本イベントでは、日建グループnote(WEBメディア)の連載「イラスト名建築ぶらり旅」に掲載され、2023年6月には『はじめてのヘリテージ建築 絵で読む「生きた名建築」の魅力』としても出版された、画文家・宮沢洋氏によるイラストの原画を展示します。また、10月29日(日)には、宮沢洋氏、案内役の西澤崇雄(日建設計)、文筆家でありドラマ「名建築で昼食を(東京編)」で監修も手がけた甲斐みのり氏を迎えたトークイベントを開催します。
「イラスト名建築ぶらり旅・原画展」開催概要 |
■会期:2023年10月18日(水)~11月17日(金)
※日曜日・祝日は休館日 ただし10月29日(日)は開館10:00~17:00
■時間:9:00~20:00(土曜日は9:00~17:00)
■会場:大阪府立中之島図書館 3階展示室(大阪市北区中之島1-2-10 )
■URL:https://www.nakanoshima-library.jp/event/ |
■日建グループnote連載「イラスト名建築ぶらり旅」について
(https://note.com/nikken/m/m4b8c0382a958 )
これまで日本の近現代の歴史的建物は、スクラップ&ビルドにより、まったく新しい効率的な建物へと更新される傾向にありました。何故なら、こうした建物は、現在の建物に比べ、快適性や耐震性が劣り、劣化に対する維持保全が必要であり、持ち主にとっては「お荷物」的存在と考えられてきたからです。
しかし、免震化をはじめとする現代の建築技術により、時間でしか積み上げることのできない魅力を損なうことなく機能更新できるようになり、古い建物はただ愛でるものではなく、暮らしを支える器として新たな可能性を持つようになりました。
こうした可能性を知っていただき、歴史的建物と共に暮らす豊かなライフスタイルを広めたいという想いで、2020年、WEBメディアnoteで、「イラスト名建築ぶらり旅」の連載を開始しました。多くの方に親しんでいただくために、絵と文章を画文家・宮沢洋氏に依頼、歴史的建造物の動態保存や改修計画の専門チーム日建設計ヘリテージビジネスラボの西澤崇雄との凸凹コンビで北は函館、南は八幡までの20の建築をめぐりました。2023年6月には、本連載内容をまとめた書籍『はじめてのヘリテージ建築 絵で読む「生きた名建築」の魅力』を出版しています。
■「イラスト名建築ぶらり旅・原画展」について
本原画展では、画文家・宮沢洋氏のイラストの原画を展示するほか、10月29日(日)には、宮沢洋氏、案内役の西澤崇雄、文筆家でありドラマ「名建築で昼食を(東京編)」で監修も手がけた甲斐みのり氏を迎えたトークイベントを開催します。宮沢氏のユーモアあふれるイラストをぜひ、多くの方にご覧いただき、皆様とともに成熟した日本の魅力増大と文化開花につとめていけたら幸いです。
■10月29日(日)開催 トークイベント概要
日建グループnote連載の「イラスト名建築ぶらり旅」と書籍『はじめてのヘリテージ建築 絵で読む「生きた名建築」の魅力』の取材・イラスト・文を手掛けた宮沢洋氏、案内役の西澤崇雄(日建設計ヘリテージビジネスラボ)、文筆家でありドラマ「名建築で昼食を(東京編)」で監修も手がけた甲斐みのり氏によるトークイベントを開催します。
日時:2023年10月29日(日)10:30~12:00 (受付は10:00)
入場料:無料
定員:60名
会場:大阪府立中之島図書館 3階 多目的スペース2
主催:株式会社 日建設計
協力:大阪府立中之島図書館 指定管理者ShoPro・長谷工・TRC共同事業体
申し込み方法:
お電話・Mailにて承ります。
TEL:06-6203-0474(図書館代表)/ Mail:eventyoyaku@nakanoshima-library.jp
「名建築ぶらり旅トークイベント希望の旨、参加人数、全員の氏名、代表者の電話番号」をお知らせください。
・咳エチケットのご配慮をお願いいたします。
・ふた付の水筒・ペットボトルのみお持ち込みいただけます。
・体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。
URL:
https://www.nakanoshima-library.jp/event/event-1454/
■木質ユニット「つな木」を使い、展示方法もサステナブルに
展示では、「可能な限り廃棄を出さない」展示を目指し、Nikken Wood Labが開発したトランスフォームする木質ユニット「つな木」を使用します。
つな木は通常、バラバラな木材をクランプという金具で繋いで、使用目的に沿った形に組み立てて使いますが、今回の展示に向け、日建設計の若手が新たにつな木の展示台を開発しました。
本つな木の展示台は、すでに組みあがった折り畳み式のユニットで、使用する時はただ開くだけでそのまま展示台になり、施工の必要もありません。また、使用しない時はバラバラにせずに小さく畳んでしまっておくことができます。畳んだ時は大きな板のような安定した形になるため、輸送にも適しています。今後、様々な展示会などでの活用が期待できます。
https://tsunagi-wood.jp/
トランスフォームするつな木の展示台 イメージ
<書籍について>
書名:『はじめてのヘリテージ建築 絵で読む「生きた名建築」の魅力』
著者:宮沢洋(画・文)
取材協力:日建設計ヘリテージビジネスラボ
発行:日経BP社
発行日:2023年6月19日
価格:2,420円(税込み)
■取り上げた建物(50音順)
秋田市文化創造館、茨城県立図書館、有楽苑と如庵、大阪府立中之島図書館、京都市役所、原爆ドーム、国立西洋美術館本館と前庭、国立国会図書館 国際子ども図書館、THE HIRAMATSU 京都、新宿住友ビル三角広場、宝塚ホテル、中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)、東京メトロ銀座駅、日本基督教団神戸栄光教会、日本製鉄九州製鉄所、函館ハリストス正教会、八勝館、元離宮 二条城、無鄰菴、米子市公会堂
■イラスト:宮沢洋氏(画文家)
画文家、編集者、BUNGA NET代表兼編集長。1967年東京生まれ。90年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。2016年〜19年まで日経アーキテクチュア編集長。20年に独立し、磯達雄とOffice Bungaを共同主宰。21年、株式会社ブンガネット(BUNGA NET Inc.)を設立。著書に『隈研吾建築図鑑』、『誰も知らない日建設計』、『イラストで読む建築日本の水族館五十三次』、『シネドラ建築探訪』。共著に『建築巡礼』シリーズ(磯達雄との共著)、『画文でわかるモダニズム建築とは何か』(藤森照信との共著)など
宮沢氏より:「デジタル全盛時代に“原画展”ができるのは、アナログの証しです。小さい絵ですが、カラーマーカーの発色やにじみをお楽しみください」
■名建築案内役:西澤崇雄
日建設計エンジニアリング部門サスティナブルデザイングループ ヘリテージビジネスラボ ダイレクター ファシリティコンサルタント。博士(工学)。
1966 年大 阪 府 生まれ。92 年、名古屋 大 学 大 学院 修 士課程を経て、日建 設 計入社。専門は構 造設 計、耐震工学。歴史的価 値の高い建物の免震レトロフィットに多く携わった経 験を生かし、構造設 計の実務を担当。2016 年からヘリテージビジネスのチームを率いて活動を行っている
西澤より:「ご紹介するのは、日建設計が何等かの形で関わった、未来に引き継いでいきたいヘリテージの活用例です。維持保全が大変で、耐震性が不足など手間のかかるヘリテージですが、ヘリテージ活用は、現代の建造物にない魅力を放ち、街を魅力的にする力さえあります。魅力的なイラストの力もお借りしてヘリテージ活用の文化を広めてまいります!」
■日建設計について
日建設計は、建築・土木の設計監理、都市デザインおよびこれらに関連する調査・企画・コンサルティング業務を⾏うプロフェッショナル・サービス・ファームです。1900年の創業以来120年にわたって、社会の要請とクライアントの皆様の様々なご要望にお応えすべく、顕在的・潜在的な社会課題に対して解決を図る「社会環境デザイン」を通じた価値創造に取り組んできました。これまで⽇本、中国、ASEAN、中東でさまざまなプロジェクトに携わり、近年はインド、欧州にも展開しています。2021年3月には、脱炭素社会への取り組みに向けた「気候非常事態宣言」を宣言しました。
URL:
https://www.nikken.jp/ja/
■日建設計エンジニアリング部門サステナブルデザイングループ・ヘリテージビジネスラボについて
ヘリテージビジネスラボは、日建設計が長年培った鉄骨造やコンクリート造の建築設計やプロジェクトマネジメントの経験を生かし、近現代建築も含む歴史的建造物の動態保存に向けた保存改修設計等を専門とする部署です。社内コンペ「Discover Peaks Competition」を経て、2020年に誕生いたしました。