法政大学ソーシャル・イノベーションセンターは、社会的起業を目指す学生を支援するプログラム「チェンジメーカーズラボ in 多摩(たまらぼ)」最終報告会“DEMO DAY”を3月5日(火)にStartup Hub Tokyo(東京都立川市)で開催しました。外部審査員による審査を行い、最優秀賞1チーム、優秀賞2チームが選ばれました。
【本件のポイント】
・「チェンジメーカーズラボ in 多摩(たまらぼ)」は、社会課題を自ら解決に向かって持続的に活動する社会的起業を目指す学生を支援する課外プログラム。
・社会を変えるチカラをつける100日間として、同世代コミュニティと専門家によるバックアップ、講座やフィールドワーク、メンタリングなどからなるプログラム、優秀な活動に対しては大学からの支援金支給、という3つの特徴をもっている。
・最終報告会では6チームが発表を行い、外部審査員による審査により最優秀賞1チーム、優秀賞2チームが選ばれた。
・最優秀賞を受賞した「法政大学多摩キャンパスと駅間における移動の利便性向上」を発表したチームには大学から支援金が支給され、今後企業との連携に向けて協議を開始する。
◆受賞一覧
■受賞名:最優秀賞
・発表タイトル:法政大学多摩キャンパスと駅間における移動の利便性向上
・発表概要・展望:
多摩キャンパスの長年の課題とされる「交通アクセス」。路線バスの通学以外の手段として、電動モビリティの導入プランを提案。バス移動の代替手段として提案する電動トゥクトゥクは、学生の移動手段以外に周辺地域への観光・産業にも生かす新たなビジネスモデルとして、審査員からの高い評価を受けた。今後、(株)eMoBiやJR東日本スタートアップ(株)との連携を協議していく。
■受賞名:優秀賞
・発表タイトル:食と音楽の掛け算で新たな繋がりをデザインするプロダクト『Moodish』
・発表概要・展望:
チームのビジョンは「好きなことに注力する人を増やしたい」。一般大学生よりも音大生の就職率が低いことに着目し、音大生たちへのヒアリングで音楽以外の選択肢を知る環境に無いことが分かった。その打開策として、音楽特化のピンポイントアルバイトのプロダクト「Moodish」を提案。アルバイトをきっかけに人と地域を繋げるほかに、音大生のキャリアを広げ、人生の選択肢を増やしていくことを目指していく。
■受賞名:優秀賞
・発表タイトル:Fun Quest「孤育てからの解放」×すべての子供への多様な学びと経験の機会創出
・発表概要・展望:
「子供を預けられる場所がない」「子供を習い事に通わせることが難しい」共働き世帯が直面する課題を前に離職を選択する女性が多い現実に対し、学生の力で、共働き世帯の抱える問題を解決するプラン「FunQuest」を提案。学生による運営・企画、空き家のリノベーションなど、学生たちが学んだことを生かす実践の場と共に、子ども見守りサポートのサービスを通じて、「孤育てからの解放」と「すべての子どもへの多様な学びと経験の機会創出」を目指していく。
◆開催報告
3月5日(火)、Startup Hub Tokyo(東京都立川市)にてソーシャル・イノベーションセンター(以下、SIC)教育プログラム「チェンジメーカーズラボ in 多摩(たまらぼ)」(以下、たまらぼ)の最終報告会"DEMO DAY"を開催しました。プログラムに参加している学生のほか、信用金庫や地方銀行などの金融機関、町田市や八王子市で地域活動を支援する組織なども参加し、会場に約50名が集まる活気のあるイベントとなりました。
DEMO DAYでは、たまらぼのプログラムに参加している6チームが2023年11月からの成果報告としてプレゼンテーションを実施し、外部審査員からの質疑も受け、緊張感のある時間が流れていきました。審査員による審査を行い、最優秀賞1チーム、優秀賞2チームが選ばれました。対象の3チームには、DEMO DAYにおける発表に対して更なる活動を期待し、大学から支援金(最優秀賞30万円、優秀賞10万円)が後日支給されます。
SICでは学生プロジェクトによる社会課題解決に取り組む活動以外にも、「たまらぼ」のように新たなチャレンジを後押しするプログラムの構築にも力を入れていきます。
◆たまらぼについて
法政大学多摩キャンパスには社会課題について学ぶ学部が集まっている特徴を生かし、社会課題を自ら解決に向かって持続的に活動する社会的起業を目指す学生を支援するプログラムとして、NPO法人ETIC.の協力を受け、2023年度にSICで新設した課外プログラムです。
たまらぼの理念は「自ら行動して新しいチェンジを生み出すための場」。2023年11月から月1回のプログラムを開講(回によって、対面/オンラインを入れ替え)したほか、プログラムを通じて大切にした点は、次の4点です。
1.小さくても行動を起こすことを重視する(インタビュー、アンケート等、顧客の声を聞く)、2.PDCAサイクルを小さく何回も回す(週報やコーディネーターの面談を通じて振り返り、次につなげる)、3.メンバー同士の関係性(相互に切磋琢磨し、刺激を与え合う仲間であれるような場を作る)、4.コーディネーターは見守り役と問いかけ役(類似する事業や、機会の情報は惜しみなく提供する。本人の中にある想いや大切にしたいことを問いから引き出し、活かす)
◆関連リンク
・法政大学ソーシャル・イノベーションセンター
https://www.hosei.ac.jp/sic/
【イベント】SIC教育プログラム「チェンジメーカーズラボ in 多摩(たまらぼ)」DEMO DAY開催について
https://www.hosei.ac.jp/sic/info/article-20231225155426/
【募集】SIC教育プログラム「チェンジメーカーズ ラボ in 多摩(通称:たまらぼ)」を実施します
https://www.hosei.ac.jp/sic/info/article-20230907103930/
【ダイジェスト版】たまらぼDEMO DAY(YouTube)
https://youtu.be/6METN9UV83s
▼本件に関する問い合わせ先
法政大学ソーシャル・イノベーションセンター
メール:sic@ml.hosei.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター
https://www.u-presscenter.jp/