2013年8月、京都府井手町と京都産業大学は、相互の人的・物的・知的資源を活用しながら人口減少問題の改善や地域社会の発展、人材育成を図るため、連携協力包括協定を締結した。長期に渡り継続して活動するため、井手町が“イノベーティングチャレンジ事業”として予算を組み、学生の柔軟なアイデアと行動力が地域政策の一端を担っている。
京都府南部に位置する人口約8000人の小さな町、井手町。この町の人口減少を食い止めるため、京都産業大学の学生と地域が一体となってまちの魅力を発信している。
同大経済学部大西ゼミ(大西 辰彦 教授)のメンバーが、井手町を盛り上げるために結成した「井手町応援隊」は、2013年から人口減少を食い止めるためのさまざまな活動を企画・実施している。
昨年11月には、町の魅力を広めるイベント「いいで!井手町!!食と燈(あかり)のカーニバル」を行った。地元産の竹を使用した燈籠1300個と、地域の子どもたちが作った紙パックの燈籠1000個を、町の中心部を流れる玉川に「みんなで燈そう!井手!みねーしょん」と題して設置。家族連れをはじめ多くの来場者がイルミネーションに彩られた玉川の風景を楽しんだ。
好評を得たこのイベントは、今年は「IDE!ミネーション」のタイトルで11月28日(土)16時~20時に玉水駅前から椿坂センターで行われる。
また、井手町の田舎暮らしに興味のある18歳~40歳までの男女を対象に、井手町の魅力を実感してもらい、定住促進を図るため、実際の民家を活用した宿泊体験なども計画している。
ほかにも、町の飲食店が出店し、町の魅力を伝える「ハラペコランド」【2015年11月29日(日)9時~@椿坂公園】や、子どもたちに町の良さを知ってもらうため町内の小学生を対象に、名所を巡りながら特産品を味わうコースを設定した「小学生ラン」【2015年12月5日(土)】を予定している。
今後も自治体や企業、近隣住民など多くの人を巻き込み現場で地域活性化に取り組むことで、学生の
成長と地域振興の相乗効果を生み出していく。
※京都産業大学HPでも紹介
http://www.kyoto-su.ac.jp/outline/koho/ad/ad2015_06.html
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