住友電工情報システム株式会社は、ローコード開発基盤「楽々Framework3(らくらくフレームワークスリー)」と生成AIを連携した新機能「AIプラグインビルダー」の試験利用*¹を開始しました。サポートサイトでご利用いただける本機能では、生成AIが楽々Framework3のアドオン用Javaソースコードを生成します。
同サイトでは、マニュアル検索と生成AIを連携させ、対話を通じてマニュアル・FAQ等の情報を要約・解説できる機能も公開しました。
製品の機能追加では、ダッシュボード分析の切り口を自在に変えられる「データ絞り込み」機能を追加したことで、開発・運用の生産性向上を支援します。
発売から25年以上にわたり進化を続ける「楽々Framework3」は、基幹システムでそのまま利用できる高品質な部品を組み合わせ、基幹業務及び周辺システムの開発生産性と品質向上を支援する国産ローコード開発基盤です。GUIによる設定に加え、プラグインによるアドオン開発により、複雑な業務要件に応じた拡張処理を楽々Framework3のアドオン用Javaソースコードで実装できます。
このたび、アドオン開発におけるJavaソースコード作成を、生成AIの活用によって支援する新機能「AIプラグインビルダー」をサポートサイトにて試験公開しました。
さらに、ドキュメント調査や情報探索の効率を高めるマニュアル検索機能に生成AI連携搭載、データ分析の操作性を高めるダッシュボードのデータ絞り込み機能の拡充も実施しました。
1.AIプラグインビルダー
新機能の「AIプラグインビルダー」は、自然文で業務要件を入力するだけで、生成AIが楽々Framework3 の実装知識データベース(マニュアル、FAQ、Javadocなど)を利用し、アドオン開発に利用可能な楽々Framework3のJavaソースコードを生成する機能です。内部ではRAG(検索拡張生成) *²を応用しています。
本機能は、独自の業務要件をアドオンで追加したいものの、スキル不足や調査・実装にかかる工数の確保が難しいといった、開発現場の課題解決を支援します。
たとえば
「受注登録時、得意先マスタに存在しない得意先コードが入力されたらエラーメッセージを表示する。」
といった実装要件を自然文で入力するだけで、その内容に応じて、アドオンの実装メソッドを推定し、必要なJavaソースコードを生成します。
これにより開発者はゼロからコードを記述する負担を軽減できるだけでなく、Javaの知識や経験の差に左右されにくくなり、複雑な業務ロジックの実装にも取り組みやすくなります。熟練エンジニアの工数削減に加え、若手エンジニアの早期戦力化にもつながり、システム開発のスピードと品質の向上が期待できます。
また、本機能はソースコードを生成して終わりではなく、実装内容の理解と調整を支援する解説機能も備えています。たとえば、出力したソースコードの「解説」タブから、気になるコード上の該当箇所にマウスオーバーするだけで、対象部分の解説が画面右側に表示されます。これにより、開発経験の浅いユーザでも生成結果を確認しやすくなり、学習スピードの向上やレビュー、保守にかかる負担の軽減に役立ちます。
さらに、参照ボタンから実装したいメソッドを選択し、そのメソッドをベースにソースコードの生成が可能です。楽々Framework3の開発経験がある方は、自分が意図する実装箇所のメソッドをAIに直接指示することで、開発者の意図をより反映したソース生成が出来ます。さらに、開発中のソースコードや修正対象のソースコードを「ベースとなるソースコード」として指定することで、生成AIがその雛形や前提を考慮したソースコードを出力でき、既存コードへの追記や改修といった実務的なシーンでも活用しやすくなります。加えて、「AIに対する追加の指示」欄では、メッセージ定義やテーブル仕様などの要件を補足情報として与えることができ、設計意図を反映したソースコード生成を支援します。これにより、生成後の手戻りを抑え、開発効率の向上に貢献します。
■試験利用の目的
本機能の試験利用は、生成AIを活用したJavaソースコード生成によるニーズを把握し、ユーザが求める機能や品質にどの程度応えられるかを検証することを目的としています。
また、技術的な方向性が適切であるかを確認し、サービスの改善点や潜在的な課題を特定することで、より質の高い価値を提供できるサービスへと進化させるための基盤構築を目指します。
■今後のロードマップ
試験利用期間中はアンケート調査やヒアリングを通じてユーザからのフィードバックを収集します。
これらのデータを分析し、ご提供するサービス内容について検討を進めます。
その結果を踏まえ、2026年度中の正式サービス提供開始を目指します。
2.マニュアル検索機能に生成AI連携搭載
サポートサイトで提供している「楽々Framework3」のマニュアルや逆引き辞書などのノウハウ情報は、これまでキーワードの完全一致検索及びあいまい検索に対応していました。今回、当社製品「QuickSolution®*³ (クイックソリューション)」と連携し、生成AIとのチャット機能を備えた新しい検索画面を公開しました。
検索結果にもとづく解説の提示、特定ドキュメントの要約、対話を通じた追加情報の深掘りなど、生成AIを活用したドキュメント検索が可能です。
これにより、検索結果一覧から記事を一件ずつ開いて確認する手間を削減し、必要な情報を検索結果から抽出、整理したうえで回答を返します。さらに、情報が複数の記事に分散している場合でも、関連内容を自動的に集約して提示できるため、調査時間の短縮と理解の効率化に貢献します。
また、PDFマニュアルについては、検索でヒットした箇所の該当ページを直接表示できる「ビューワ」機能も利用可能です。目的の記述へすばやく到達でき、参照性が向上します。
3.ダッシュボードに「データ絞り込み」機能を追加
楽々Framework3は、業務データを集約し可視化するダッシュボード機能により、データ収集・分析やレポート作成にかかる時間を削減し、日々の業務効率化を支援しています。
最新版Ver.3.3.4では、このダッシュボードに「データ絞り込み」機能を追加しました。利用者が画面上で条件を指定することで、たとえば指定した日付の売上データのみを抽出しての集計、特定部門や担当者に該当するデータのみを表示することなどが可能です。状況に合わせて分析の切り口を即座に変更できるため、集計作業を省力化でき、意思決定の迅速化・精度向上につながります。社内に蓄積された大量データの活用を通じて、迅速かつ的確な判断を後押しし、ビジネス競争力の強化に貢献します。
当社は今後も、開発者のニーズにきめ細かく対応し、Webアプリケーション開発のためのローコード開発基盤「楽々Framework3」の開発・販売を進めてまいります。
*1:本機能のご利用には技術サポート契約が必要となります。
*2:RAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)は、外部の情報源を検索して必要箇所を抽出し、
その内容にもとづいて大規模言語モデル(LLM)に回答を生成させる技術です。
*3:「QuickSolution®」は、膨大なデータ群から文書の中身まで検索できる純国産の企業内検索システムで、圧倒的な検索精度と高速レスポンスを実現します。
また、下記の4つの市場調査レポートでシェア1位の四冠を達成しています。
富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2017~2025年版」検索エンジン パッケージ市場 (ベンダーシェア 2016~2024年度)(9年連続)
アイ・ティ・アール「ITR Market View:生成AI/機械学習プラットフォーム市場2025」検索・探索エンジン市場:ベンダー別売上金額シェア(2017~2024年度)(8年連続)
デロイト トーマツ ミック経済研究所「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望2019~2025年度版」エンタープライズサーチ/検索エンジン市場:ベンダー別出荷金額・出荷社数シェア(2018~2024年度)(7年連続)(https://mic-r.co.jp/mr/03500/)
富士キメラ総研「人工知能ビジネス総調査 2022年版」ナレッジマネジメントソリューション市場(2021年度)
■楽々Framework3について
楽々Framework3は、部品組み立て型の純国産ローコード開発基盤です。業務にそのまま使用できる豊富な部品群を持ち、視覚的に部品を組み合わせることで、プログラミングをすることなくWebアプリケーションを開発できます。楽々Framework3を適用することで、誰でも簡単に保守性の高いWebアプリケーションを開発、運用することが可能。また、チームの情報共有ツールから基幹系システムまで幅広く対応でき、販売開始から25年以上、導入実績900社以上の実績を誇ります。
■楽々Framework3のWebサイト
https://www.sei-info.co.jp/framework/?argument=EkZKmXCQ&dmai=FW_260528_D
■楽々Framework3 CloudのWebサイト
https://www.sei-info.co.jp/framework/framework-cloud/?argument=EkZKmXCQ&dmai=FW_260528_D
■無料ウェビナー(オンライン)のご案内
「内製化か生成AIか。重要なのは、品質と継続性。~純国産ローコード開発基盤の真の実力とは?~」
下記のページより、お申し込みください。
https://www.sei-info.co.jp/framework/event/webinar-fw/?argument=EkZKmXCQ&dmai=FW_260528_D
■関連システム:エンタープライズサーチ「QuickSolution®」
https://www.sei-info.co.jp/quicksolution/?argument=EkZKmXCQ&dmai=FW_260528_D
■登録商標について
・楽々Framework、QuickSolution、クイックソリューションは住友電気工業株式会社の登録商標です。
・Javaは、米国 Oracle Corporation及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における商標または登録商標です。
・その他、記載されている会社名・製品名等は、各社の商標または登録商標です。
