2018年4月、京都橘大学健康科学部に作業療法学科※と臨床検査学科※が誕生 -- 臨床検査学科は京都の私立大学で初の設置 -- ※仮称:設置計画中。計画内容は予定であり変更することがあります

京都橘大学(京都市山科区、学長・細川涼一)では、2018年4月開設に向けて、健康科学部に作業療法学科(仮称)と臨床検査学科(仮称)の設置準備を進めている。これで健康科学部は既存の心理学科、理学療法学科、救急救命学科とあわせて5学科からなる『心理と医療の総合学部』へ発展する。また、臨床検査学科は京都の私立大学で初の設置となる。


作業療法学科&臨床検査学科設置について

1 新設計画の概要

○健康科学部(心理学科・理学療法学科・救急救命学科)に2学科を新設

○新学科の概要
■作業療法学科 Department of Occupational Therapy
 入学定員: 40人 収容定員: 160人
 学 位: 学士(作業療法学) Bachelor of Occupational Therapy
 取得資格: 作業療法士国家試験受験資格
■臨床検査学科 Department of Medical Technology and Sciences
 入学定員: 80人 収容定員: 320人
 学 位: 学士(臨床検査学) Bachelor of Medical Technology and Sciences
 取得資格: 臨床検査技師国家試験受験資格/(選択制)細胞検査士資格認定試験受験資格

※2018年度設置計画中。計画内容は予定であり変更することがあります。

2.設置の趣旨

 京都橘大学は、2005(平成17)4月、それまでの教学理念である「自立した女性の育成」を今日的・世界的課題との関連において発展させ、「自立」「共生」「臨床の知」を新たな教学理念として男女共学化した。この教学理念は、21世紀を迎え、めまぐるしく変化を遂げる社会にあって、男女共同参画社会、さらに民族・宗教・文化などの違いを越えた共生社会の実現に寄与するとともに、社会と人々の幸福に貢献できる“実践的”な学問の追究と人材の養成をめざすという、本学の新たなミッションを表明したもの。

 同大では、この教学理念に基づき、社会的要請に応える教育研究を展開するため、2005(平成17)年4月に京都の私立大学初の看護学部を設置。続いて、2007(平成19)年4月には、小学校・幼稚園教諭、保育士、および多様な教育・保育サービスの分野で活躍できる人材の養成を目的に児童教育学科を設置した。さらに、2012(平成24)年4月に心理学科と理学療法学科からなる健康科学部を設置し、2016(平成28)年4月には同学部に救急救命学科を増設した。

 また、同大は、人文・社会系の学部・学科においても社会的要請に対応し、教育研究の充実を図っている。近年においては、現代ビジネス学部経営学科の設置(現代マネジメント学科の改組)とそれに続くさらなる拡充、人間発達学部英語コミュニケーション学科の改組による国際英語学部国際英語学科の設置などを行っている。

 このように同大は、教学理念の実現に向けた教育研究の充実を積極的に推し進め、2017(平成29)年度現在、人文・社会・教育・医療の多岐にわたる6学部11学科および大学院を有する、特色ある総合大学に成長している。

 さて、少子高齢化が加速度的に進展する今日の日本社会にあって、今後の医療を担う人材に対する量的・質的両面からの充実が急務となっている。その背景としては、医療技術の高度化や医療現場の多様化があり、これらの急激な変化に対応するためには、専門的な知識・技術だけでなく、それらを活かして他職種と協力しながら創造的に業務を遂行できる能力が強く要請されているといえる。また現在、高齢化が急速に進展するなかにあって「健康寿命の延伸」が国家的なテーマとなっている。これに取り組むために医療現場においては、健康増進や疾病の予防と早期発見、地域との連携などの新たな課題に積極的に対応できる能力が求められている。

 これからの医療を担う人材には、これらの新たな課題に対応するために幅広い視野と豊かなコミュニケーション能力が不可欠といえる。これに対し同大では、総合大学のメリットを活かした幅広い教養を身につけることができる。また、同大は、幅広い分野の6学部がひとつのキャンパスにあることにより、異なる分野を学ぶ学生たちとの積極的な交流が生まれる環境を有している。このような同大の特色が、学生たちに幅広い視野と豊かなコミュニケーション能力の獲得に重要な役割を果たすものと考えられる。

 一方、健康科学部は「心理、医療の各分野の専門知識や技術を修得し、幅広い教養と豊かな人間性を身につけ、新たな課題に対応できる問題解決能力を備えた人材を養成する」ことを目的としている。この目的に基づき、同学部では「こころとからだの健康と臨床」をテーマに教育研究を展開し、人間の健康問題の解決を図り、心身の健康の維持・増進に努め、共生社会の構築に貢献できる人材を養成している。

 同大は今回、新たな社会的要請に応えるために2018(平成30)年4月の設置をめざし、健康科学部に作業療法学科および臨床検査学科の増設を計画した。この計画は、特色ある総合大学としての同大の特色を活かし、また健康科学部の教育研究の充実を図り、同学部を「心理と医療の総合学部」に発展させることで、その要請に応えようとするもの。また、この2学科の増設により、看護学部を含めた教育研究のさらなる連携と発展が期待され、異なる医療職種をめざす学生同士の交流がこれまで以上に活発化することが考えられる。

 つまり、今回の計画は、健康科学部に2学科を増設することにより、現代社会の要請に応える、次代の医療を担う、同大ならではの人材養成を行おうとするものといえる。

3.作業療法学科の設置概要

○教育研究上の目的
 健康科学部の教育研究上の目的を踏まえつつ、作業療法学科では「身体や精神、発達などに障害を伴うクライアントを対象に、あらゆる作業を通して心身機能の回復を図り、クライアントの望む生活を支援するための知識と技能を修得し、地域社会に貢献する作業療法士を養成する」ことを目的とする。

○作業療法学科の特色
A.特色ある総合大学のメリットを活かした幅広い教養教育の開講
 同大は、人文・社会・医療の幅広い学びを提供する6学部11学科からなる特色ある総合大学であり、このメリットを活かし、作業療法学科では幅広い教養と視野を身につけることができる。

B.こころとからだの両面を学ぶ「医療と心理領域」の開設
 学部共通科目として「医療と心理領域」を開設する。各学科の専任教員がオムニバス方式で担当する「こころとからだの健康科学」のほか、「医療と生命の倫理」「健康心理学」などの科目を開講し、身体だけでなく、心理面からも科学的にアプローチできる能力を身につける。

C.クライアントが望む生活の実現を支援する作業療法士の養成
 作業療法士の使命は作業を通じてクライアントの健康を促進し、クライアントが望む生活の実現を支援することにある。同大では、作業療法士に必要な医学や作業に関わる科目を1回生から段階的に配置し、クライアントの心身機能の回復にとどまらず、生活の質の向上を実現するための知識と技能を身につける。

D.4年間を通じた臨床実習を開講
 早い段階から学習への動機づけを行うとともに学んだ知識と技能を実践し、将来、地域社会に貢献する作業療法士となるため、4年間を通じた臨床実習として「臨床基礎実習I・II」(1・2回生)、「臨床評価実習」(3回生)、「総合臨床実習I・II」(4回生)を開講する。

E.より高度な専門知識と社会ニーズに対応できる思考力と実践力を学ぶためのコース制を導入

○コース名称
コースとして、次の2つを設定する。
・地域の医療と福祉コース
 少子高齢化の進む日本社会にあって、高齢者や心身障害者、難病など予防・医療・ケアの必要な人々が今後さらに増加してくることが予測されている。そのような現・近未来の課題に医学と作業療法の視点でともに寄り添い、日々直面する課題と向き合いながら、彼らを地域で支える作業療法士を養成する。

・こころと子どもの支援コース
 心に病をもつ人々に対して、地域で暮らし、就労を進めるための知識と技術をもった作業療法士を養成する。また、発達障害や自閉症など行動や情緒、知的に配慮が必要な子どもに対し、神経学的アプローチを行う知識と技術を学ぶとともに、幼稚園や学校の教師、保護者と連携し、直面する課題を子どもの将来を見据えながら解決できる作業療法士を養成する。

○卒業後の進路
病院、診療所、介護老人保健施設、各種福祉施設、療育センターなど

4.臨床検査学科の設置概要

○教育研究上の目的
 健康科学部の教育研究上の目的を踏まえつつ、臨床検査学科では「科学への探究心を常に持ち、高度に進歩し続ける医療を支えることのできる臨床検査の専門的な知識と技術を身につけ、チーム医療に貢献する臨床検査技師を養成する」ことを目的とする。

○臨床検査学科の特色
A.特色ある総合大学のメリットを活かした幅広い教養教育の開講
 同大は、人文・社会・医療の幅広い学びを提供する6学部11学科からなる特色ある総合大学であり、このメリットを活かし、臨床検査学科では幅広い教養と視野を身につけることができる。

B.こころとからだの両面を学ぶ「医療と心理領域」の開設
 学部共通科目として「医療と心理領域」を開設する。各学科の専任教員がオムニバス方式で担当する「こころとからだの健康科学」のほか、「医療と生命の倫理」「健康心理学」などの科目を開講し、身体だけでなく、心理面からも科学的にアプローチできる能力を身につける。

C.4年間を通じた総合演習(ゼミ)の開講
 4年間を通じて「キャリア開発演習I~IV」(1・2回生)、「研究基礎演習」(3回生)、「卒業研究A・B」(4回生)を開講する。大学において臨床検査を学ぶのに必要なスタディスキルやアカデミックスキルを学ぶ「キャリア開発演習I・II」、医療現場におけるコミュニケーションスキルやチーム医療を学ぶ「キャリア開発演習III・IV」、臨床検査に関する研究方法を学ぶ「研究基礎演習」、必要な実験を行い、卒業論文を完成させる「卒業研究A・B」により、生涯学び続ける方法と姿勢を段階的に身につける。

D.より高度な専門知識を学ぶ領域別演習の開講
 臨床検査技師には、免許を取得して実務経験を積むことにより「認定輸血検査技師」「認定臨床微生物検査技師」「認定臨床化学者」「超音波検査士」など、より高い専門性を証明する認定資格が数多く用意されている。同大では、卒業後にキャリアアップを図ることができるように、認定資格で求められる高度な専門知識に触れる領域別演習を4回生前期に開講する。

E.細胞検査士コースの開設
 細胞検査士(CT:Cytotechnologist)は、日本臨床検査医学会および日本臨床細胞学会が認定する臨床検査技師の上位資格で、顕微鏡を使って細胞検査(細胞診)を行い、複雑な特徴を持つがん細胞を発見することを業務とする高度な専門職。同大では、細胞検査士コースを開設し、臨床検査技師との2つの免許・資格が同時取得できる予定。

○卒業後の進路
 臨床検査機能を備えた大学医学部附属や国公私立などの総合病院を中心に、検査企業や医療機器メーカー、医薬品メーカーなど幅広い進路が考えられる。また、大学院に進学してさらに研究を続けることも可能。

5.施設・設備
 2学科の2018(平成30)年4月設置にあわせ、地下1階・地上4階建ての作業療法・臨床検査学科棟(仮称)を建設する予定。新棟には、両学科に必要な実習室をはじめ、教員研究室や共同研究室、普通教室、ラーニングコモンズなどを配置する。

▼本件に関するお問い合わせ
 京都橘大学 企画広報課
 〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34 
 TEL: 075-574-4112(直通) 
 FAX: 075-574-4151

【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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組織名
京都橘大学
ホームページ
https://www.tachibana-u.ac.jp/
代表者
日比野 英子
上場
非上場
所在地
〒607-8153 京都府京都市山科区大宅山田町34 

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