多摩大学 寺島実郎学長が主宰する、学部、大学院横断で研究を深める「インターゼミ(社会工学研究会)」の「サービス・エンターテインメント」班の学生と院生の6名が、『「広島観光」の可能性-原爆・戦争・平和を学ぶ旅をどう組み立てるのか』をテーマに、9月10日から3日間、広島でフィールドワークを行った。
担当教員の桐谷多恵子専任講師は、戦後広島・長崎の「復興」と被爆者についての研究者で、広島在住の被爆者の方との繋がりもあることから、今回のフィールドワークでは、15歳の時に被爆した切明千枝子さん(93歳)の聞き取り調査を行うことが出来た。
戦時中、原爆投下で火の海となった広島での悲惨な体験を、当事者として若い世代に伝えようとする切明さんの言葉は、時空を超えて、平和な時代に生きる学生、院生の心に深く響いた。
被爆者の高齢化が進む広島では被爆体験の聞き取りも難しい中、訪れた観光客が、平和であることが当たり前ではないことを真剣に考え、学ぶ機会を持つことが出来るのか、その可能性を模索する貴重な経験となった。
今回のフィールドワークでは、「ピースツーリズム」の観点から広島の魅力や存在意義を明らかにし、今後の研究では、広島観光の現状把握、課題と要因分析など、新たな観光プランの提案に向けて更に研究を深め、今年度の論文に反映していく。
「戦争の記憶と平和の継承」~インターゼミの広島調査報告
https://www.tama.ac.jp/topics/news/2023/09/post-11110.html
インターゼミ 2023年度
サービス・エンターテインメント班
https://www.tama.ac.jp/guide/inter_seminar/2023/service.html
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