昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校様は、学びの目的の一つとして「一人ひとりの個性を伸ばすキャリア教育と日本と世界で活躍するグローバル教育で、未来を担う女性の育成」を掲げています。その一環として「主体的・対話的で深い学び」の実践を展開されており、生徒たちがより活発に協働学習を行える場としてCollaborative Learning教室(以降、CL教室)を構築されました。
今回、東和エンジニアリングではICTシステムを採用いただきました。特に協働学習の推進を強力に支援するシステムとして、生徒6グループおよび先生が映像を投影する合計7台のプロジェクターを設置し、生徒たちのBYOD端末からワイヤレスで複数の映像を一斉に表示することができる「Solstice Pod」が導入されました。さらに教室全体の映像共有にフレキシブルに対応するSolstice Active Learning機能を搭載しました。
また、多くの映像を先生が扱うにあたり、当社が得意とするタッチパネルによる操作環境を構築することで誰でも使える簡単操作を可能にしています。
その他、自動追尾カメラを含めた遠隔授業システムも整備するなど、普通教室では困難だったICTの活用を実現されました。
▲ チームごとに映像を共有し効率的な協働学習ができるように、教室前後左右の壁や窓側を利用して合計7面の映像投影を実現。
生徒たちが各自のPCから自由にワイヤレスで映像を表示できる「Solstice Pod」が活躍
■CL教室構築に携わった情報科 科長 小川氏、教諭 栗田氏のお二人にお話を伺いました。
~CL教室の必要性や目的~
「情報社会に主体的に参画するための資質・能力」の育成にあたって、ICTを利用しながら生徒たちが交流し、学びを深められる教室が必要でした、また、キャリア教育という視点でも、中学・高等学校でも目標を定めていくための経験値の幅を広げることが重要であり、「他の生徒の考えや体験を知ること」で進路を決める際の材料を蓄えて欲しい、と語ってくださいました。
~導入システムの効果や評判~
「Solstice Pod」は、生徒でも簡単に操作できるので着席後すぐに協働学習を開始できる。Web会議環境については、接続の簡単さに加え、先生が動いても自動追尾カメラが撮影してくれることで、安心して自然な動きで授業ができる、遠隔で参加している生徒にも雰囲気が伝わりやすいなどの効果が表れている、とのこと。
さらに、6グループの映像が一斉に表示されていることで、発表以外の時間でも他グループの資料や様子が自然と目や耳に入ることで、何気なく教室を見渡すだけでも気付きを得られる機会が増えた、開放的な空間と映像活用が協働学習のメリットを引き出している、と高評をいただきました。