塩野義製薬グループ全体のIT・工場・製品など網羅的なサイバーセキュリティ強化および人材育成に取り組む
デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ サイバー合同会社(東京都千代田区、代表執行者 桐原 祐一郎、以下「デロイト トーマツ」)と塩野義製薬株式会社(大阪府大阪市、代表取締役会長兼社長 CEO 手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、サイバーセキュリティ領域における包括的な協業に関する契約を締結しましたので、お知らせします。
今後両社は、専門知見の共有や各種施策の戦略策定・実装・運用、人材育成を通じて、塩野義製薬の国内外グループ会社を含む全体のサイバーセキュリティ体制の構築および対応力の強化を行っていきます。具体的には、中長期的な視点から塩野義製薬グループ全体におけるIT(Information Technology)・工場(OT:Operational Technology)・製品(デジタルヘルスサービス)などの戦略的なセキュリティ施策の策定および実施に取り組みます。また、それらを支える人材の育成を、デロイト トーマツによるサイバー人材育成プログラム「デロイト トーマツ サイバーアカデミー」を通じて行います。デロイト トーマツ サイバーアカデミーとは、企業や組織のサイバー戦略・サイバータレント戦略などを踏まえたサイバー人材の定義に沿ったアセスメントおよび育成計画に基づきサイバースキル習得プログラムを提供するものです。
本協業を通じて、ヘルスケアビジネスとサイバーセキュリティのそれぞれの領域において最先端の知見を持つ両社が協力してサイバーセキュリティ強化や人材育成に取り組むことで、ヘルスケア業界における堅牢なDXの推進やセキュリティ人材育成の先進的なモデル構築を目指します。また、デロイト トーマツでは本協業で得た知見を基に、ヘルスケア業界向けのセキュリティソリューション拡充や、人材育成プログラム強化を行い、安全・安心な医療・健康社会の実現に貢献していきます。
デロイト トーマツ サイバー合同会社 代表執行者 桐原 祐一郎
サイバーセキュリティは企業の重要な経営課題になっていますが、ヘルスケア業界においても例外ではなく、サイバー専門人材の確保とサイバーリスク対応が、DX推進の鍵の一つになっています。デロイト トーマツは、これまでグローバルを対象として多数のサービスを提供してきました。この知見をベースに、本協業では、グローバルを含めた広範囲でのサイバーセキュリティ対応力を底上げし、塩野義製薬のHaaS(Healthcare as a Service)企業としての責任ある対応を支援してまいります。
塩野義製薬株式会社 上席執行役員 ・ コーポレート管掌 兼 経営戦略本部長 畑中 一浩
塩野義製薬は、SHIONOGI Group Vision において、人々が心から求める健康を追求し、これまでにない新たな価値を社会へ届けるため、「創薬型製薬企業」から、個人や社会の重要なニーズに応えるヘルスケアソリューションを提供する「HaaS企業」へと自らを変革する方向性を示しています。本協業により、海外を含めた全社セキュリティ対策を進化させ、引き続き、HaaS企業への変革に向けて取り組んでまいります。